札幌から「青春18きっぷ」(3日間用)、または「秋の乗り放題パス」を使い、普通列車と函館〜青森間の夜行フェリーで関西・大阪を目指す2日3日の旅。函館での途中下車も楽しめるモデルコースだ。体力と気力が必要なハードスケジュールだが、繁忙期に高くなりがちな旅費や宿泊代を節約できる。
⚫︎ 2024年12月時点の情報です。時刻・料金・営業時間などは変更される場合があります。
⚫︎ 当モデルコースは交通機関の遅延や運休時の接続を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
⚫︎ 出発前に青函フェリーの運航状況を必ずご確認ください。
⚫︎ 青春18きっぷ3日間用モデルコース「大阪発 東京経由札幌行き 普通列車+フェリーの旅」もあわせてご覧ください。
チェックリスト
⚫︎ この旅行では「青春18きっぷ」(3日間用)、または「秋の乗り放題パス」が必要。
⚫︎ 2日目の夜は東京のホテルを予約しておくのがおすすめ。終夜営業の温泉やサウナを利用すれば、宿泊費を抑えることができる。詳しくは東京都の駅近日帰り温泉・銭湯めぐりをご覧ください。
⚫︎ 函館〜青森間の青函フェリーは旅客は満席にならない限り、予約なしで乗船できる。ベッド付き個室のステートルームは客室数が少ないので早めの予約がおすすめ。乗船前に運航情報を必ず確認しておこう。詳しくは青函フェリーの公式サイトをご確認ください。
INDEX
1日目
鉄道乗車距離: 286.3km
札幌→函館
⚫︎ 札幌から小樽経由の通称「山線」に乗車。旭川からも乗り継ぎできる。
⚫︎ 札幌から長万部までは東室蘭経由の通称「海線」も利用できる。
⚫︎ 倶知安の老舗・二世古酒造を訪問。昼食は豪雪うどん。
⚫︎ 函館到着後はご当地ハンバーガーで夕食。
⚫︎ 函館市電で谷地頭温泉に足を伸ばすのもおすすめ。
8:43発
函館本線の小樽行き普通列車に乗車。銭函を過ぎると、進行方向右手に石狩湾の景色が広がる。
➡︎ 旭川を早朝に出発する函館本線の普通列車(岩見沢で乗り換えが必要)からも、札幌で小樽行きに乗り継ぎできる。
9:28着 / 9:36発
倶知安行き普通列車に乗車。
15:23着 / 16:20発
🍽 長万部といえば駅弁「かにめし」が有名だ。駅前の直売店「かなや」(火曜休・16時まで営業)で買い求ることができる(売り切れの場合あり)。
函館行き普通列車に乗車。車窓は進行方向左側がよい。
19:26着
お疲れさまでした。函館に到着です。
🍽 夕食はご当地バーガーショップ「ラッキーピエロ」がおすすめ。テイクアウトもできる。谷地頭温泉で1日の汗を流すのもよい。
➡︎ 以下、ラッキーピエロ函館駅前店で夕食後、函館駅から谷地頭温泉へ向かうモデルコースをご紹介。
20:36着
函館市電の「谷地頭」行きに乗車。
20:48着
谷地頭温泉は電停から徒歩5分。
20:55〜22:00
♨️ 谷地頭温泉(22時まで営業・第2火曜休)は函館を代表する日帰り温泉。広々した大浴場と濃いめのお湯が自慢だ。アメニティは持参するか、手ぶらセットを購入しよう。大きい荷物が入るロッカーもあるので安心。
22:12発
函館市電の函館駅前方面「湯の川」行きに乗車。この路面電車が谷地頭発の終電で、温泉の営業終了後に電停まで歩いても間に合う。
22:26着
🚖 函館駅から函館港までは3.3キロ(徒歩約45分)。歩きたくない場合は、函館駅から青函フェリー函館港までは相互交通の「青函フェリーdeお気軽タクシー」(24時間営業・要予約)で安全かつお得に移動するのがおすすめ(所要約10分)。函館駅から徒歩7分の「大門横丁」(24時ごろまで営業)でゆっくり晩酌した後に利用することもできる。
➡︎ 以下、青春18きっぷを利用し、五稜郭駅から徒歩で青函フェリー函館港へ向かうモデルコースをご紹介。
23:11発
新函館北斗行きの普通「はこだてライナー」に乗車。
23:16着
駅から青函フェリー函館港まで2キロ(徒歩約30分)。五稜郭駅前郵便局横の跨線橋を歩いて行くのが近道。
➡︎ 青春18きっぷを利用の場合、新函館北斗(あるいは七飯)で「はこだてライナー」を下車し、折り返しの函館行き最終列車に乗車。五稜郭で下車(23:53着)すると、函館港での待ち時間を1時間30分程度に短縮できる。時間つぶしにはよいかもしれない。
2日目
鉄道乗車距離: 632.2km
函館→東京
⚫︎ 函館から青函フェリーの深夜便で津軽海峡を渡り、明朝に本州の青森へ。
⚫︎ 青森から奥羽本線を南下し、大館で高速バス「みちのく号」(予約不要)に乗り換え。盛岡まで楽々移動。
⚫︎ 盛岡駅では昼食に立ち食い冷麺を味わってみては?
⚫︎ 仙台から常磐線を南下。東北本線経由も利用できる。
⚫︎ いわきで夕食。地ビールも味わえる。
2:00発
🛳 出港30分前までに青函フェリーのターミナル窓口で乗船手続きを済ませ、函館行きの「はやぶさIII」(2024年就航)に乗船。深夜の津軽海峡を渡る。
ℹ️ 旅客は満席にならない限り、予約がなくても乗船できるが、ステートルームは客室数が少ないので早めの予約がおすすめ。割引クーポンについては公式サイトを参照のこと。船内には男女別のシャワールームや婦人専用の2等室、軽食カウンターなどがある。
5:50着
本州の北の玄関口。春や夏は陸奥湾の美しい朝焼けが望めることだろう。
🚖 青函フェリー青森港から青森駅西口までは2.4キロ(徒歩約35分)。歩きたくない場合は、青森タクシーの「青函フェリーdeお気軽タクシー」(24時間営業・フェリーターミナルの直通電話で予約可)で安全かつお得に移動するのがおすすめ(所要約10分)。
7:04発
青森からはしばらく移動が続くので、駅前のコンビニで朝食を購入しておこう。
奥羽本線の秋田行き普通列車に乗車。
8:39着 / 8:45発
秋田県北部の都市。
駅前から秋北バス「みちのく号」の盛岡行きに乗車。予約は不要で、交通系ICカードを利用できる。東北自動車道を南下し、岩手県へ。
➡︎ もしもバスが満席、あるいは列車の遅れで乗車できない場合は、大館駅前をちょうど1時間後に発車する次発のバス(9:45発)を利用しよう。
ℹ️ 花輪線の大館発盛岡行き普通列車は10時台までなく、仮に乗車しても、普通列車だけでは当日中に東京へたどり着けないので要注意。
11:09着 / 11:54発
🍽 盛岡駅西口22番でバスを降り、ちょっと早めの昼食。駅構内の立ち食い冷麺屋がおすすめ。
東北本線の一ノ関行き普通列車に乗車。
➡︎ 大館駅前9:45発の「みちのく号」で到着した場合は、盛岡から12:48発の一ノ関行き普通列車で東北本線を南下。仙台には16:19着。
13:29着 / 13:50発
岩手県南部の都市。駅待合室にコンビニ、駅弁屋、土産物店がある。約20分の小休憩。
小牛田(こごた)行き普通列車に乗車。
14:37着 / 14:44発
仙台行き普通列車に乗車。
15:30着 / 15:34発
東北地方最大の都市。
6番ホームから常磐線の原ノ町行き普通列車に乗車。
➡︎ 東北本線経由で東京方面へ向かうこともできる。仙台から常磐線経由で東京まで乗り継げる普通列車の最終は17:08発の原ノ町行き(東京0:46着)。
17:00着 / 17:28発
福島県北部の駅で約30分間の休憩。駅構内のコンビニは17時ちょうどに閉店してしまうので要注意。
いわき行き普通列車に乗車。
18:48着 / 19:52発
🍽 一ノ関から普通列車に乗り続けてきたので、休憩を兼ねて、駅ビル「エスパルいわき」の飲食店で夕食にしよう。
🍺 エスパルいわきの「ホップジャパンTapRoomいわき」では、あぶくま高原の地ビールを味わえる。
駅に戻り、水戸行き普通列車に乗車。
➡︎ 23時前に上野へ到着したい場合は、19:08発の水戸行き普通列車に乗り継ぐとよい。このモデルコースより約30分早く到着する。
21:19着 / 21:30発
茨城県の県庁所在地。
上野行き普通列車に乗車。約2時間乗車するので、追加料金でグリーン車自由席を利用するのがおすすめ。夜景を眺めながら晩酌はいかが?
23:25着 / 23:31発
東京・品川・渋谷方面行きの山手線外回りに乗車。1分後には京浜東北線の東京・横浜方面大船行き各駅停車が発車する。
23:38着
お疲れさまでした。東京に到着です。
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京王プレッソイン 東京駅八重洲
▶︎ 東京駅八重洲中央口から徒歩3分
JR東京駅から徒歩3分、東京メトロ銀座線の京橋駅から徒歩2分の好立地。早朝や深夜の到着でも安心。チェックイン前、チェックアウト後のお荷物お預かりも可。鉄道旅行にぴったりのホテル。
3日目
鉄道乗車距離: 556.4km
東京→大阪
⚫︎ 東京〜熱海間の普通列車はグリーン車自由席の利用がおすすめ。
⚫︎ 熱海駅前で足湯に浸かり、名店街で食べ歩きを楽しむ。
⚫︎ 浜松で昼食。うなぎ料理を堪能しよう。
⚫︎ 滋賀県の米原で一休み。
⚫︎ 関西には夕食に最適な時間帯に到着。
7:01発
東海道本線の熱海行き普通列車に乗車。新前橋始発の列車で、高崎や大宮、上野からも乗車できる。
追加料金でグリーン車自由席を利用するのがおすすめ。車内でゆっくり食事が取れるし、進行方向左手の座席に座れば、横浜ベイエリアや相模湾が見える。
7:29発
神奈川県の県庁所在地で、熱海行き普通列車の停車駅。
12:29着 / 13:25発
熱海から約2時間半。ロングシート車両で移動後は、駅ビル「メイワン」で昼食にしよう。名物・浜名湖のうなぎでスタミナ回復。
豊橋行き普通列車に乗車。
13:59着 / 14:02発
愛知県東部の都市。
大垣行き(土休日は米原行き)快速列車に乗車。
15:32着 / 15:37発 (土休日は15:34発)
岐阜県西部のターミナル駅。平日は米原行き普通列車に乗り換えが必要。
土休日は豊橋発の米原行き快速列車に引き続き乗車。関ヶ原を越えて滋賀県へ。
16:12着 (土休日は16:09着) / 16:47発
浜松から約2時間40分。米原は琵琶湖に近い交通の要衝で、すぐに姫路方面行き新快速に乗り換えることもできるが、ここで一休みしよう。駅東口の米原市役所内にはベーカリーがある。
姫路行き(土休日は播州赤穂行き)新快速に乗車。
17:42着
古都京都の玄関口。夜は祇園や鴨川に足を伸ばしてみては?季節運行の夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」の始発駅でもある。
➡︎ 引き続き青春18きっぷを利用して、二条や嵯峨嵐山、城崎温泉方面へ乗り継ぎできる。
18:13着 (土休日は18:12着)
水都大阪の玄関口。梅田スカイビル「空中庭園展望台」から大阪の夜景を眺めたい。JR線の大阪城公園や難波(道頓堀の最寄り駅)、新今宮(通天閣の最寄り駅)、ユニバーサルシティ(USJの最寄り駅)に足を伸ばすこともできる。
➡︎ 大阪から引き続き新快速を利用して、岡山・高松方面へ当日中に乗り継ぎできる。
Photos: Openverse Atami Station © EXECUTOR (Marked with CC0 1.0); Openverse Hamamatsu Station, JR © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0); Openverse JRC-Ogaki-STA © MaedaAkihiko (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse JRC-Ogaki-STA © MaedaAkihiko (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Maibara Station JR Line Platform 5・6 © Mister0124 (Licensed under CC BY-SA 4.0)
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