JR線や第三セクター鉄道では、主に地方路線の普通・快速列車で運転士のみが乗務する「ワンマン列車」が運転されている区間があります。ここでは列車内で運賃を支払うことができる種類のワンマン列車の利用方法について説明します。


ワンマン列車の利用方法

無人駅、または駅員がいない時間帯でのワンマン列車の乗り方と降り方は以下の通りです。

乗り方

1️⃣自動券売機が設置されている駅から乗車する場合は、あらかじめきっぷを購入してください。1000円紙幣、または小銭を用意しておきましょう。交通系ICカードが利用可能なエリアでは、駅の入場時に自動改札機にICカードをタッチします。

2️⃣ 駅ホームのワンマンカー(列車)乗車口の案内板付近で列車を待ちます。

3️⃣ 先頭車両(1両目)の後部ドア(※JR北海道や一部の第三セクター鉄道は前部ドア)から乗車します。2両目以降のドアは開きません(3ドア車両では先頭車両の中央のドアは開きません)。ドアは自動で開く列車と、ボタンを押して開ける列車の2種類があります。

4️⃣ 整理券(乗車駅証明書)を整理券発行機から取ってください。整理券の取り忘れに注意してください。

降り方

1️⃣ 降車前に先頭車両最前部運賃表示器で、手持ちの整理券(乗車駅証明書)番号と運賃を確認します。両替が必要な場合は、運賃箱に両替機(1000円札、および50円・100円・500円硬貨に対応)が付いています。

2️⃣ 運賃箱に整理券と運賃、または手持ちの乗車券を入れてください。定期券やフリーきっぷ、鉄道パス、交通系ICカード(モバイル端末の場合はICカードの画面)は運転士に提示してください。

3️⃣ 先頭車両の前部ドアから降車します。ドアは自動で開く列車と、ボタンを押して開ける列車の2種類があります。

4️⃣ 交通系ICカードを利用の場合は、駅の出場時に自動改札機にICカードをタッチします。


運賃精算の補足事項

乗車券がない場合で、無人駅、または駅員がいない時間帯に列車を乗り継ぐ場合は、下車時に運賃を現金で精算します。整理券で列車に乗り継ぐことはできません。

有人駅、または駅員がいる時間帯の停車駅で下車する場合、運賃は手持ちの整理券と一緒に、駅改札口で精算できます。乗車券を持っている場合は自動改札機を利用するか、駅係員に渡しします。


ワンマン列車の豆知識

有人駅、または駅員がいる時間帯の停車駅では原則として全てのドアが開きます。

ワンマン列車の多くには車内にトイレが設置されています。トイレが設置されていないワンマン列車に乗車した場合(特にJR四国に多い)、列車の待ち合わせなどで駅構内のトイレを利用できることがあります。その場合は運転士に一声かけておくと良いでしょう。