東京または大阪を起点に「青春18きっぷ」(5日間用)をフルに活用して本州を一周する約3620キロの旅。普通・快速列車の利用を基本とし、JRの在来線がない一部区間では第三セクター鉄道や新幹線も有効に活用。ややハードなスケジュールだが、本州を短期間で効率よく一周できる。
Photo: Openverse JR Sanyo-main-line Series115-3000 © MaedaAkihiko (Licensed under CC BY-SA 4.0)
⚫︎ 2024年12月時点の情報です。時刻・料金・営業時間などは変更される場合があります。
⚫︎ 当モデルコースは交通機関の遅延や運休時の接続を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
⚫︎ タイムラインに 🎟 の絵文字が付く列車は「青春18きっぷ」が利用できません。別途、有効な乗車券類が必要です。
⚫︎ 大阪から出発の場合は、2日目→3日目→4日目→5日目→1日目の順にタイムラインをご覧ください。
チェックリスト
⚫︎ このモデルコースでは「青春18きっぷ」(5日間用)が必要。
⚫︎ JR線以外の路線(第三セクター鉄道など)では、利用する区間で有効な乗車券が別途必要。ただし、青い森鉄道の青森〜八戸間は奥羽本線から八戸線への通過利用となるので、青春18きっぷのみで乗車できる。
⚫︎ 北陸新幹線の福井〜富山間、および東北新幹線の八戸〜盛岡間は乗車券と特急券が別途必要。
⚫︎ 大阪から出発の場合、モデルコースのタイムラインは2日目→3日目→4日目→5日目→1日目の順となる。最終日は大阪に到着後、京都・神戸へのJR線終電には接続しないので要注意。
⚫︎ 浜田(島根県)、富山、弘前のホテルを予約しておこう。東京発の場合は大阪のホテル、大阪発の場合は東京のホテルを予約に加えておきたい。
INDEX
1日目
鉄道乗車距離: 847.8km
東京→大阪
⚫︎ 1日目は東京から名古屋へ向かい、紀伊半島の海岸線をたどる。
⚫︎ 東京〜三島間の普通列車はグリーン車自由席の利用がおすすめ。
⚫︎ 昼食は名古屋駅名物の「きしめん」。
⚫︎ 紀勢本線の車窓風景は太平洋を随所で見渡せる進行方向左手が良い。
⚫︎ 大阪には深夜に到着。
5:20発
東海道本線の沼津行き普通列車に乗車。追加料金を払えばグリーン車自由席を利用できる。車内で朝食が取れるし、進行方向左手の座席に座れば、横浜ベイエリアや相模湾が見える。
➡︎ 武蔵小金井・新宿・津田沼・南浦和・松戸方面から都心へ向かう始発列車からも、この列車に乗り継ぎできる。
5:48発
沼津行き普通列車の停車駅。
➡︎ 相模原・町田方面からは横浜線の東神奈川行き始発列車に乗車し、終点で京浜東北線の横浜・桜木町方面行きに乗り換え。
7:21着 / 7:29発
静岡行き普通列車に乗車。天気が良ければ進行方向右手に富士山が見える。
8:29着 / 8:31発
浜松行き普通列車に乗車
9:42着 / 9:44発
大垣行き新快速(土休日は特別快速)行き普通列車に乗車。
11:12着 / 11:37発
🍽 愛知県の県庁所在地。まずは昼食。到着した5/6番ホームで名物の立ち食いきしめんを味わおう。この先は列車の乗り継ぎが続くので、駅構内のキヨスクで食べ物や飲み物を購入しておくとよい。
関西本線の伊勢市行き快速みえ19号に乗車。確実に着席するなら指定席(指定席券が別途必要)の利用がおすすめ。
🎟 河原田〜津間は伊勢鉄道の運賃(520円)が別途必要。車内で精算できる。
12:54着 / 13:22発
紀伊半島の玄関口で、駅前に小さなコンビニがある。食べ物や飲み物の用意がまだという方はお忘れなく。
紀勢本線の新宮行き普通列車に乗車。進行方向右手には紀伊山地、左手には熊野灘が広がる。
17:04着 / 17:09発
熊野川の河口に位置する和歌山県南東部の都市。
串本行き普通列車に乗車。車窓には夕暮れの太平洋。途中の串本は本州最南端の駅。
20:09着 / 20:39発
紀勢本線における交通の要衝のひとつ。当駅を境に普通列車の系統が分かれており、この先は複線区間となる。30分間の待ち時間があり、駅構内のコンビニで夜食の買い物ができる。
和歌山行き普通列車に乗車。
22:24着 / 22:50発
阪和線の大阪方面京橋行き紀州路快速に乗車。和歌山から大阪へ直通する最終列車。
0:15着
初日から長旅お疲れさまでした。
➡︎ 大阪から京都・神戸への終電には接続しないので要注意。
Photos: Openverse Taki Station platform © もんじゃ (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Shingu Station01s4s4592 © 663highland (Licensed under CC BY 2.5)
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▶︎ 大阪駅に直結
JR大阪駅直結。京都・神戸・奈良へもJRで1本。早い到着でも荷物を無料でお預かり。客室は21階~27階の高層階。最上階フロアには専用ラウンジあり。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのパートナーホテル。
2日目
鉄道乗車距離: 611.3km
大阪→浜田
⚫︎ 2日目は大阪から瀬戸内海に沿って本州西端の山口県を目指し、その後は日本海側の山陰地方へ。
⚫︎ 新山口から山口で日本海側の益田へ。
⚫︎ 島根県の浜田に宿泊。
6:50発 (土休日は6:25発)
姫路行き新快速(土休日は普通列車)に乗車。
7:55着 (土休日は7:57着) / 8:01発
岡山行き普通列車に乗車。
9:29着 / 10:16発
☕️ 岡山で小休憩。カフェで一休みしよう。この先は列車の乗り継ぎが続くので、駅のコンビニで軽食を購入しておきたい。
山陽本線の福山行き普通列車に乗車。
11:14着 / 11:18発
三原行き普通列車に乗車。
11:44着 / 11:53発
岩国行き普通列車に乗車。広島を過ぎると車窓左手に瀬戸内海が見えてくる。
14:04着 / 14:35発
☕️ 山口県東部の都市。時間があれば休憩を兼ねて、駅のカフェで一息つこう。テイクアウトもできる。
下関行き普通列車に乗車。
16:34着 / 17:33発
🍽 本州一周・青春18きっぷの旅の最西端。新山口駅では約1時間の待ち時間がある。この先も列車の乗り継ぎが続くので、駅構内または駅前で早めの夕食にしよう。
山口線の山口・益田行き普通列車に乗車。
ℹ️ 本来であれば、本州最西端の下関まで足を伸ばしたいところだが、山陰本線や美祢線の一部区間は大雨災害により不通となっており、代行バスを利用すると翌日以降のスケジュールに大きく影響する。そのため、このモデルコースでは新山口から山陰本線へ向かうルートを取るすることにする。
20:16着 / 20:21発
山口県東部の都市。益田から青森まで、本州の日本海沿岸を辿る長い旅が始まる。
山陰本線の江津(ごうつ)行き普通列車に乗車。
21:16発
お疲れさまでした。
Photos: Openverse Hamada Station © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0)
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浜田ワシントンホテルプラザ
▶︎ 浜田駅から徒歩3分。
浜田駅から徒歩3分の好立地。全室Wi-Fi接続可。加湿空気清浄機完備。枕元にUSBコンセントあり。ビジネスや旅行に便利です。素泊まりプランあり。
3日目
鉄道乗車距離: 696.3km
浜田→富山
⚫︎ 3日目は浜田から日本海に沿って北陸の富山を目指す。
⚫︎ 山陰本線の車窓を楽しみ、鳥取で昼食。
⚫︎ 福知山から舞鶴線・小浜線経由で敦賀へ。
⚫︎ 敦賀から福井まで第三セクター「ハピラインふくい」に乗車。運賃が別途必要。
⚫︎ 福井から富山まで北陸新幹線に乗車。運賃と自由席特急券が別途必要。
5:22発
山陰本線の出雲市行き普通列車に乗車。進行方向には朝焼けの日本海が広がる。
7:49着 / 7:50発
隣のホームに停車中の米子行き普通列車に乗車。
9:08着 / 9:24発
鳥取県西部の都市。
山陰本線の倉吉行き普通列車に乗車。列車の行き違いや待避でのんびりと進む。
10:58着 / 11:04発
鳥取行き普通列車に乗車
12:00着 / 13:33発
🍽 駅ビル「シャミネ鳥取」の飲食店で昼食にしよう。
豊岡行き普通列車に乗車。
15:52着 / 16:21発
福知山行き普通列車に乗車。この先は電車の乗り継ぎが続く。
17:31着 / 17:39発
舞鶴線の東舞鶴行き普通列車に乗車。
18:26着 / 18:59発
京都府舞鶴市の中心地。駅の改札口にコンビニがあり、夕食を購入できる。
小浜線の敦賀行き普通列車に乗車。夜の若狭湾を眺めながら東へ進む。中間駅の小浜では32分間停車。
21:24着 / 21:43発
福井県敦賀から新潟県直江津まではJR線から経営移管した第三セクター鉄道、または北陸新幹線での移動となる。青春18きっぷは基本的に利用できないが、本州一周の旅で外せない区間だ。距離が長いので、なるべく安く、かつ合理的に列車を乗り継ぐことがポイントとなる。
🎟 第三セクター「ハピラインふくい」の福井行き普通列車に乗車。福井までの運賃(1140円)が別途必要。
22:35着 / 22:49発
🎟 北陸新幹線の富山行きつるぎ50号(普通車自由席)に乗車。乗車券と自由席特急券の計4950円が別途必要。終点までリクライニングシートでくつろぎのひと時を。
ℹ️ 金沢で新幹線を下車・宿泊するよりも、富山まで乗り通すほうがおすすめ。翌朝、金沢から富山まで第三セクター鉄道を利用した場合と価格はさほど変わりない。
23:50着
お疲れさまでした。
Photos: Openverse Tottori Station south side ac © Asturio Cantabrio (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Toyooka Station (Toyooka) ekisha © Saigen Jiro (Marked with CC0. 1.0); Openverse 223-5500-Maizuru-Line © Ayaragi-Train (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Tsuruga Station board © Indiana jo (Marked with CC0. 1.0)
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▶︎ 富山駅から徒歩3分
富山駅前に位置し、ビジネスや観光の拠点として大変、便利です。ゆったりと旅情を高める快適な客室からは立山連峰を望み、雄大な眺望は絶景です。
4日目
鉄道乗車距離: 675.3km
富山→弘前
⚫︎ 4日目は富山から日本海に沿って青森県の弘前へ。
⚫︎ 富山〜直江津間は第三セクター鉄道の普通列車を乗り継ぎ。運賃が別途必要。
⚫︎ 新潟県の直江津から「青春18きっぷ」3日目を使用開始。
⚫︎ 秋田で夕食。名物のきりたんぽや稲庭うどんを味わってみたい。
6:49発
自動券売機で直江津までの乗車券(2490円)を購入しよう。101キロ以上の乗車券なので、富山から直江津までの一方向で途中下車ができる。駅のコンビニは6時30分から営業。
🎟 第三セクター「あいの風とやま鉄道」の泊行き普通列車に乗車。
7:35着 / 7:52発
🎟 第三セクター「えちごトキめき鉄道」直通の直江津行き普通列車に乗車。車窓は進行方向左手が良い。
9:07着 / 9:22発
3日目の「青春18きっぷ」は新潟県上越市の直江津から使用開始。
信越本線の長岡行き快速列車に乗車。
10:18着 / 10:29発
信越本線の新潟行き快速列車に乗車。
11:29着 / 11:44発
白新線の村上行き普通列車に乗車。
12:56着 / 13:42発
🍽 酒と鮭で有名な新潟県北東部の城下町。駅前の飲食店で昼食。
羽越本線の酒田行き普通列車はディーゼルカー。日本海を進行方向左手に眺めながら走る。
16:16着 / 16:30発
山形県第三の都市。秋田行き普通列車に乗車。天気が良ければ、日本海に暮れゆく夕日と鳥海山の眺めが美しい。
18:23着 / 19:23発
🍽 秋田駅ビル「トピコ&アルス」で夕食にしよう。名物料理はきりたんぽや比内地鶏、稲庭うどんなどが有名だ。
奥羽本線の青森行き快速列車に乗車。約3時間の長旅。
21:45着
お疲れさまでした。駅ビルのコンビニで夜食を買って、ホテルにチェックインしよう。
Photos: Openverse Toyama Station south exit 20180503 © 掬茶 (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Echigo Tokimeki Railway & Ainokaze Toyama Railway at Tomari Station (Toyama) © Suikotei (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse 新潟駅 – panoramio (2) © くろふね (Licensed under CC BY-SA 3.0); Openverse Akita Station west exit at night 20201008b1 © 掬茶 (Licensed under CC BY-SA 4.0)
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▶︎ 弘前駅中央口から徒歩1分
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5日目
鉄道乗車距離: 791.6km
弘前→東京
⚫︎ 5日目は弘前から東京まで太平洋側の幹線を南下。
⚫︎ 青森から第三セクター「青い森鉄道」の通過特例を利用し、八戸線の本八戸へ。
⚫︎ 本八戸から八戸に折り返した後、東北新幹線で盛岡へ。運賃と特定特急券が別途必要。
⚫︎ 仙台〜東京間は常磐線に乗車。いわきで夕食。地ビールも味わえる。
⚫︎ 勝田〜東京間の普通列車はグリーン車自由席の利用がおすすめ。
7:06発
奥羽本線の青森行き快速列車に乗車。
7:46着 / 7:52発
本州一周・青春18きっぷの旅の最北端。
第三セクター「青い森鉄道」の八戸行き普通列車に乗車。青春18きっぷでは奥羽本線の駅から青い森鉄道経由で八戸線の駅へ乗り継ぐ場合に限り、通過特例で青森〜八戸間を追加料金なしで乗り通すことができる。
9:26着 / 9:29発
八戸線の久慈行き普通列車に乗車。
9:37着 / 9:50発
八戸市の中心部に位置する駅で、本州一周・青春18きっぷの旅の最東端。奥羽本線の駅から八戸線の駅まで乗車することで、青い森鉄道の通過特例の条件を満たしたことになる。
折り返し、八戸行き普通列車に乗車。
9:59着 / 10:17発
🎟 東北新幹線の東京行きはやぶさ16号(普通車)に乗車。乗車券+特定特急券の計3560円が別途必要。普通車の空席を利用できる。リクライニングシートでくつろぎのひと時を。
ℹ️ 八戸〜盛岡間の第三セクター「青い森鉄道」と「IGRいわて銀河鉄道」の合算運賃は計3110円。所要時間やサービス、盛岡から先の乗り継ぎを考えると、同区間では東北新幹線の利用が賢明だ。
10:45着 / 11:04発
盛岡駅の新幹線から在来線への乗り換え標準時間は7分。
東北本線の一ノ関行き普通列車に乗車。
12:29着 / 12:44発
🍽 岩手県南部の都市。駅待合室にコンビニ、駅弁屋、立ち食いそば、土産物店がある。
小牛田(こごた)行き普通列車に乗車。
13:31着 / 13:36発
仙台行き普通列車に乗車。
14:23着 / 14:40発
東北地方最大の都市で、「杜の都」とも呼ばれる。昼食は仙台名物の牛タン焼きや冷やし中華などを堪能したい。お土産を購入したり、駅前の展望台へ足を伸ばす時間もある。
常磐線の原ノ町行き普通列車に乗車。太平洋の海岸に沿って走る。
16:09着 / 16:20発
福島県北部の駅で約10分間の休憩。
いわき行き普通列車に乗車。
17:46着 / 18:38発
🍽 仙台から約3時間。休憩を兼ねて、駅ビル「エスパルいわき」の飲食店で夕食にしよう。
🍺 エスパルいわきの「ホップジャパンTapRoomいわき」では、あぶくま高原の地ビールを味わえる。
駅に戻り、水戸行き普通列車に乗車。
19:59着 / 20:08発
東京方面品川行き普通列車に乗車。約2時間30分乗車するので、追加料金でグリーン車自由席を利用するのがおすすめ。夜景を眺めながら晩酌はいかが?
22:36着
お疲れさまでした。新橋・品川方面へ行く場合は引き続き乗車。
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