鹿児島県枕崎から北海道稚内まで、青春18きっぷ5回分をフル活用する日本縦断の旅。普通・快速列車を乗り継いで、JR線の最南端から最北端を目指します。最短4泊5日の行程でチャレンジするもよし。宿泊地でじっくり観光してから北上するもよし。ふた通りの楽しみ方があります。青春18きっぷの真骨頂、ここにあり。
2024年3月のダイヤ改正に対応した「日本縦断にチャレンジ」、および「夜行フェリーでつなぐ日本縦断の旅」のモデルコースは、以下の記事をご覧ください。
1日目
枕崎→広島
日本縦断青春18きっぷの旅の起点はJR線最南端の終着駅枕崎。カツオの水揚げで知られる、東シナ海に面する港町です。前日に現地入りできない場合は鹿児島で宿泊し、翌朝の指宿枕崎線始発列車から旅を始めるのがおすすめ。途中、JR線最南端の駅・西大山に停車するのでカメラの準備をお忘れなく。
川内(せんだい)から八代までは第三セクター線の肥薩おれんじ鉄道↗️に乗車。青春18きっぷの利用者はお得な「おれんじ18フリーきっぷ(¥2100)」を車内で購入できます。八代からは再びJR線。久留米ではまとまった時間が取れるので、この先の長時間移動に備えて早めの夕食と買い物を済ませておきましょう。門司から関門トンネルを抜けると本州最西端の下関。ここから広島まで約4時間、瀬戸内海沿線の夜景を堪能できます。
駅名 | 時刻 | 備考 |
鹿児島中央発 | 447 | 普通 |
山川着 | 602 | |
山川発 | 611 | 普通 |
枕崎着 | 725 | |
枕崎発 | 735 | 普通 |
指宿着 | 854 | |
指宿発 | 901 | 普通 |
鹿児島中央着 | 1017 | |
鹿児島中央発 | 1029 | 普通 |
川内着 | 1119 | |
川内発 | 1125 | 普通 |
八代着 | 1352 | |
八代発 | 1408 | 快速 |
久留米着 | 1605 | 🍱 夕食・買物 |
久留米発 | 1648 | 快速 |
門司着 | 1848 | |
門司発 | 1851 | 普通 |
下関着 | 1858 | |
下関発 | 1903 | 普通 |
岩国着 | 2209 | |
岩国発 | 2210 | 普通 |
広島着 | 2259 |
2日目
広島→東京(上野)
2日目は東京まで約900キロの長距離移動。途中駅で休憩や食事の時間を確保するためにも、広島から山陽本線の始発列車に乗ることをおすすめします。最初の休憩ポイントは姫路。駅前広場から姫路城を眺め、モーニングコーヒーで一息つきましょう。姫路から米原まで乗車する新快速は進行方向右側の座席がおすすめ。瀬戸内海や明石海峡大橋を眺めることができます。
東海道本線を東へ進み、大垣でコーヒーブレイク。浜松で早めの夕食とし、浜名湖名物のうなぎ料理を堪能しましょう。沼津から東京(上野)まで乗車する普通列車(約2時間)はグリーン車自由席の利用がおすすめです。夜食を買い込んで晩酌にしましょうか。
駅名 | 時刻 | 備考 |
広島発 | 551 | 普通 |
糸崎着 | 714 | |
糸崎発 | 726 | 普通 |
岡山着 | 901 | |
岡山発 | 918 | 普通 |
相生着 | 1023 | |
相生発 | 1024 | 普通 |
姫路着 | 1044 | ☕️ 休憩 |
姫路発 | 1127 | 新快速 |
米原着 | 1353 | |
米原発 | 1403 | 普通 |
大垣着 | 1437 | ☕️ 休憩 |
大垣発 | 1511 | 特別快速 |
豊橋着 | 1639 | |
豊橋発 | 1642 | 普通 |
浜松着 | 1716 | 🍻 夕食 |
浜松発 | 1808 | 普通 |
沼津着 | 2016 | |
沼津発 | 2038 | 普通 |
上野着 | 2245 |
3日目
東京(上野)→青森
上野から高崎線の始発列車(グリーン車自由席連結)で出発。当日中に日本海回りで青森へたどり着くためには、この列車に乗ることが重要です。上越線の山岳風景を堪能し、越後平野を駆け抜けて新潟へ。村上〜酒田間は肥薩おれんじ鉄道以来のディーゼルカー。進行方向左側の座席に座って日本海の風景を楽しみましょう。夕食は秋田駅ビル「トピコ」飲食店街で郷土料理を味わいたいものです。青森までの約3時間は読書でもしながら過ごしましょう。
駅名 | 時刻 | 備考 |
上野発 | 513 | 普通 |
高崎着 | 655 | |
高崎発 | 711 | 普通 |
水上着 | 818 | |
水上発 | 828 | 普通 |
長岡着 | 1018 | |
長岡発 | 1029 | 快速 |
新潟着 | 1129 | |
新潟発 | 1142 | 普通 |
村上着 | 1257 | 🍱 昼食 |
村上発 | 1348 | 普通 |
酒田着 | 1615 | |
酒田発 | 1630 | 普通 |
秋田着 | 1820 | 🍻 夕食 |
秋田発 | 1923 | 快速 |
青森着 | 2218 |
4日目
青森→札幌
いよいよ北海道に上陸する日がやってきました。まずは青森から普通列車を乗り継いで津軽二股へ。隣接する奥津軽いまべつ駅から「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(¥2490; 当日購入可)を使って、新函館北斗行き「はやて93号」普通車の空いている席に乗車。青函トンネルを抜けて北海道に入り、次の木古内で道南いさりび鉄道に乗り換えます。
函館では約2時間20分の待ち時間があるので、駅前の函館朝市を訪ねてみましょう。海鮮丼を堪能するもよし。時間があれば、朝市から程近い青函連絡船記念館摩周丸にも足を伸ばせます。函館から長万部までは、駒ヶ岳や噴火湾の景色を堪能できる進行方向右側の座席がおすすめです。
長万部から札幌までは室蘭本線経由(通称海線)、または函館本線経由(通称山線)のいずれかを選ぶことができます。所要時間の差はあまりないので、この行程では山線経由で先へ進みます。列車の待ち時間を利用して、駅の北に位置する長万部温泉を訪ねてみてはいかがでしょう。山線のハイライトは倶知安付近で進行方向右手に見える羊蹄山です。
小樽到着後、すぐに札幌行きの列車に乗り継ぐこともできますが、せっかくここまで来たからには、小樽運河の夜景は見逃せません(駅から徒歩約10分)。運河沿いのビアパブ「小樽倉庫No. 1」で遅い夕食を取ったのち、道都札幌へ向かいましょう。
*奥津軽 = 奥津軽いまべつ
駅名 | 時刻 | 備考 |
青森発 | 616 | 普通 |
蟹田着 | 658 | |
蟹田発 | 707 | 普通 |
津軽二股着 | 729 | |
奥津軽発* | 812 | はやて93号 |
木古内着 | 846 | |
木古内発 | 913 | 普通 |
函館着 | 1013 | 🍣 昼食・散策 |
函館発 | 1235 | 普通 |
長万部着 | 1458 | ♨️ 温泉入浴 |
長万部発 | 1638 | 普通 |
小樽着 | 1950 | 🍻 夕食・散策 |
小樽発 | 2158 | 普通 |
札幌着 | 2243 |
5日目
札幌→稚内
札幌を午前6時ちょうどに出発する旭川行き普通列車は2両編成のディーゼルカー。旭川ではたっぷり時間があるので、博物館や高砂酒造を訪ねてみてはいかがでしょう。11:30発の名寄行き快速列車で先行する手もあります。名寄から稚内まではこの旅で最後の普通列車に乗車。音威子府では約1時間停車するので、駅待合室の天北線資料室を見学したり、道の駅で買い物や食事ができます(荷物の適切な管理をお忘れなく)。
日本最北端の終着駅・稚内には日がとっぷり暮れた19:49着。ここまで来たら感動もひとしおです。長旅お疲れさまでした。地元の居酒屋で乾杯しましょう。個人的には中心街の「よしおか」がおすすめです。
駅名 | 時刻 | 備考 |
札幌発 | 600 | 普通 |
旭川着 | 853 | 👟 散策/昼食 |
旭川発 | 1233 | 普通 |
名寄着 | 1355 | ☕️ 休憩 |
名寄発 | 1459 | 普通 (稚内行き) |
音威子府着 | 1605 | 👁 天北線資料室 |
音威子府発 | 1702 | |
稚内着 | 1949 | 🍻 夕食 |