JR北海道線とJR東日本線、IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道線、北越急行線の普通・快速列車が連続する7日間乗り放題の「北海道&東日本パス」は、各地の1日乗車券でフリーエリアや利用期間の範囲外となる地域への日帰り旅行でも大活躍。「青春18きっぷ」5日間用よりも安い上に、有効期間が1週間と長いのが魅力だ。
このページでは北海道・東日本エリアにお住まいの地域から有意義な日帰り旅行を楽しむ裏ワザとおすすめの使い方をご紹介。主要駅からのおすすめ日帰り使用例もあわせて掲載。
⚫︎ 2025年11月時点の情報です。内容は変更される場合があります。
⚫︎ おすすめモデルコースは2025年3月15日からの内容です。
⚫︎ 北海道&東日本パスで利用する移動手段は「青春18きっぷ」と同じです。おすすめモデルコースの各ページでは、「青春18きっぷ」と表示された部分を「北海道&東日本パス」に読み替えてご覧ください。
⚫︎ 青春18きっぷ3日間用で日帰り旅行!お得な使い方とモデルコースもご覧ください。
使い方の基本
⚫︎ 「北海道&東日本パス」で日帰り旅行に出かける場合、7日間の連続利用にこだわる必要はなく、普通旅客運賃の合計が「北海道&東日本パス」の発売価格よりも高ければ、お得に日帰り旅行が楽しめることになる。3〜4回に分けて使うのもおすすめ。
⚫︎ 11,530円でJR北海道線やJR東日本線などの普通・快速列車の普通車自由席が7日間乗り放題になる権利(資格)が得られると考えれば、「北海道&東日本パス」は決して割高なきっぷではないはず。土曜・日曜や連休、年末年始の日帰り旅行でも工夫次第で十分に価格の元がとれる。
⚫︎ 各地の1日乗車券でフリーエリアや利用期間の範囲外となる地域への日帰り旅行では「北海道&東日本パス」が本領を発揮する。
⚫︎ 近場への日帰り旅行で1日分(または2〜3日分)、日帰りが難しい目的地や鉄道路線へ1泊2日や2泊3日の旅行を楽しむのもおすすめ。
⚫︎ JR東日本線・JR北海道線からJR東海線、またはJR西日本線へ乗車する場合は「青春18きっぷ」を利用しよう。
⚫︎ 「北海道&東日本パス」は安く移動するためだけのきっぷではない。普通列車の旅を通して各地の生活や文化に触れたり、寄り道を楽しんだり、四季折々の車窓風景をゆっくり眺めたりと、金銭だけでは買えない「プライスレス」な鉄道旅行を体験するのに適したきっぷである。
お得額の計算方法
日割り計算
北海道&東日本パスの発売価格を有効日数で割って1日あたりの価格を算出し、利用日の普通旅客運賃から1日あたりの価格を差し引いてお得額を計算する。1日あたりのお得額を簡易的に計算する場合におすすめ。
⚫︎ 北海道&東日本パス(11,530円)=1日あたり約1647円。
計算例(札幌〜稚内間を2日分で往復)
⚫︎ 往路(1日目):札幌〜稚内間の運賃(8250円)ー北海道&東日本パス1日あたりの価格(1647円)=6603円お得。
⚫︎ 復路(2日目):稚内〜札幌間の運賃(8250円)ー北海道&東日本パス1日あたりの価格(1647円)=6603円お得。
⚫︎ 残りの日数分(5日分)の旅行も上記と同じ方法でお得額を計算する。
通算運賃から計算
JR線の営業キロ(運賃計算キロに基づく)を基準とし、普通旅客運賃の合計額から北海道&東日本パスの発売価格を差し引いてお得額を計算する。全利用区間に対するお得額を正確に計算する場合におすすめ。
⚫︎ 乗車区間が重なる場合は、重なる駅で打ち切って合計額を計算する。往復の場合はA駅→B駅+B駅→A駅となる。
⚫︎ 普通旅客運賃の合計額が北海道&東日本パスの価格よりも高ければ、いわゆる「元が取れている」ことになる。
計算例(札幌〜稚内間を2日分で往復)
⚫︎ 札幌〜稚内間の往復運賃(14,080円)ー北海道&東日本パスの発売価格(11,530円)=4970円お得。
⚫︎ 残りの日数分(5日分)の旅行も上記と同じ方法でお得額を計算する。
元を取る距離の目安
「北海道&東日本パス」を日帰り旅行で4回利用する場合、価格の元を取るのに最低限必要な1回(1日)あたりの片道営業キロと片道運賃をご紹介。
⚫︎ 幹線+地方交通線など運賃計算キロが適用される区間を利用する場合、最低限必要な距離は営業キロよりも短くなります。
⚫︎ 日帰り往復旅行が前提。1回(1日)あたりの往復営業キロは片道営業キロの2倍、往復運賃は片道運賃の2倍で算出できます。
⚫︎ 価格の元を取るのに最低限必要な1回(1日)あたりの片道運賃は1500円前後、往復運賃は3000円前後が目安となります。
| 利用路線 | 片道営業キロ | 片道運賃 |
|---|---|---|
| JR東日本の幹線 | 81キロ以上 | 1520円 |
| JR東日本の地方交通線 | 74キロ以上 | 1520円 |
| JR北海道の幹線 | 61キロ以上 | 1590円 |
| JR北海道の地方交通線 | 56キロ以上 | 1590円 |
主要駅からの使い方
北海道と東日本エリアの主要駅から「北海道&東日本パス」で、日帰り旅行を4回楽しむおすすめの使い方をご紹介。
⚫︎ 普通運賃は改定される場合があります。
⚫︎ JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行ほくほく線はそれぞれ運賃の計算方法が異なります。詳しくは各鉄道会社の公式サイトでご確認ください。
東京発
JR東日本線外となる東海道本線の熱海以西(函南方面)、御殿場線(国府津〜沼津間)の全線、身延線(甲府〜富士間)の全線、飯田線(塩尻〜豊橋間)の全線、中央線の塩尻以西(洗馬方面)、大糸線の南小谷以北(中土方面)では「北海道&東日本パス」が利用できないので要注意。
東京から以下の4区間をそれぞれ1往復すると、普通運賃の合計が20,540円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,530円。差し引きで9010円お得になる。東京〜清里間と東京〜日光間の往復だけでも計11,960円になり、「北海道&東日本パス」の価格の元が取れる。
| 利用区間 | 片道営業キロ | 往復運賃 |
|---|---|---|
| 東京〜清里 | 191.4キロ | 6680円 |
| 東京〜日光 | 150.2キロ | 5280円 |
| 東京〜伊東 | 121.5キロ | 4620円 |
| 東京〜高崎 | 105.2キロ | 3960円 |
| 合計 | 568.3キロ | 13,860円 |
| お得額 | ー | 🉐 5260円 |
おすすめモデルコース
新潟発
新潟から以下の4区間をそれぞれ1往復すると、普通運賃の合計が20,540円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,530円。差し引きで9670円お得になる。新潟〜高崎間と新潟〜酒田間の往復だけでも計11,960円になり、「北海道&東日本パス」の価格の元が取れる。
| 利用区間 | 片道営業キロ | 往復運賃 |
|---|---|---|
| 新潟〜高崎 | 228.9キロ | 6680円 |
| 新潟〜酒田 | 168.2キロ | 5280円 |
| 新潟〜直江津 | 136.3キロ | 4620円 |
| 新潟〜会津若松 | 126.2キロ | 4620円 |
| 合計 | 659.6キロ | 21,200円 |
| お得額 | ー | 🉐 9670円 |
仙台発
仙台から以下の4区間をそれぞれ1往復すると、普通運賃の合計が22,880円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,530円。差し引きで9670円お得になる。仙台〜盛岡間と仙台〜いわき間の往復だけでも計12,100円になり、「北海道&東日本パス」の価格の元が取れる。
| 利用区間 | 片道営業キロ | 往復運賃 |
|---|---|---|
| 仙台〜盛岡 | 183.5キロ | 6820円 |
| 仙台〜会津若松 | 189.7キロ | 6820円 |
| 仙台〜いわき | 151.9キロ | 5280円 |
| 仙台〜山形〜米沢 | 109.8キロ | 3960円 |
| 合計 | 634.9キロ | 22,880円 |
| お得額 | ー | 🉐 11,350円 |
盛岡発
盛岡から以下の4区間をそれぞれ1往復すると、普通運賃の合計が27,020円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,530円。差し引きで15,490円お得になる。盛岡〜青森間の往復だけでも計11,180円になり、「北海道&東日本パス」の価格の元が取れる。
| 利用区間 | 片道営業キロ | 往復運賃 |
|---|---|---|
| 盛岡〜八戸〜青森 | 203.9キロ | 11,180円 |
| 盛岡〜仙台 | 183.5キロ | 6820円 |
| 盛岡〜秋田 | 127.3キロ | 4620円 |
| 盛岡〜宮古 | 102.1キロ | 4400円 |
| 合計 | 634.9キロ | 27,020円 |
| お得額 | ー | 🉐 15,490円 |
札幌発
4月下旬から11月中旬までの間にJR北海道線の札幌を中心とする道央エリアのみを利用する場合は、土曜・休日に普通・快速列車が1日乗り放題の「一日散歩きっぷ」がおすすめ。
札幌から以下の4区間をそれぞれ1往復すると、普通運賃の合計が25,300円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,530円。差し引きで15,490円お得になる。札幌〜旭川間と札幌〜室蘭間の往復だけでも計12,320円になり、「北海道&東日本パス」の価格の元が取れる。
| 利用区間 | 片道営業キロ | 往復運賃 |
|---|---|---|
| 札幌〜旭川 | 136.8キロ | 6160円 |
| 札幌〜室蘭 | 136.2キロ | 6160円 |
| 札幌〜新得 | 176.4キロ | 7920円 |
| 札幌〜ニセコ | 106.7キロ | 5060円 |
| 合計 | 556.1キロ | 25,300円 |
| お得額 | ー | 🉐 13,770円 |
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