札幌から快速電車で約30分という近さにある小樽は日本海に面する坂の多い港町です。
明治から大正時代にかけて貿易や石炭の積み出しなどで急速な発展を遂げ、今日に至る商工業の基礎が築かれました。現在も一世紀の歴史を持つノスタルジックな洋風建築や石造り倉庫などが数多く残っており、全盛期の面影を辿たどることができます。
ロマンチックな小樽運河や天狗山からの夜景も見逃せません。

観光

小樽運河

小樽駅から徒歩10分


はしけ舟を使った貨物の荷揚げを行うため、海を埋め立てて1923年に完成した全長約1200mの運河。南側には石畳のプロムナードが整備されており、夜には石造り倉庫群がガス灯とともにライトアップされる。北側(通称・北運河)は幅40mで完成当時の面影を残しており、大正時代建築の工場や「北海製罐第3倉庫」などが建ち並ぶ。見どころをくまなくめぐる小樽運河クルーズに乗船するのもおすすめ。

小樽市総合博物館 運河館

小樽駅から徒歩10分


1893年に建てられた運河沿いの旧小樽倉庫を活用した博物館で、港湾都市として発展した小樽の歴史、自然、文化、縄文遺跡群に関する資料を展示。ニシン漁の様子を描いたふすま絵や大正時代の街並みを実物大で再現したコーナーもある。小樽の街を散策する前に是非とも訪れておきたい博物館だ。

手宮線跡

小樽駅から徒歩5分


1880年に北海道最初の鉄道である官営幌内鉄道の一部として開通し、1985年に廃止された旧国鉄手宮線の廃線跡。単行で産出した石炭を港まで輸送する役割を果たし、現在は寿司屋通りから小樽市総合博物館本館(旧手宮駅)までの1.6kmが散策路として整備されている。市立小樽文学館のそばには、手宮線で唯一の中間駅だった旧色内駅(1962年廃止)を現代風に復元した休憩施設が建つ。

日本銀行旧小樽支店・金融資料館

小樽駅から徒歩10分


1912年に日本銀行小樽支店として建てられた建築物で、東京駅の設計者でもある辰野金吾が手がけた。現在は北海道における日本銀行の歴史と役割を紹介する金融資料館となっており、重厚長大な銀行窓口や旧紙幣のコレクション、金庫などが見どころ。水曜休館。入館無料。

市立小樽文学館・美術館

小樽駅から徒歩10分


金融資料館の向かいにあり、1952年に完成した小樽地方貯金局の建物を活用している。文学館では小樽にゆかりのある文学者(石川啄木・小林多喜二・伊藤整など)の作品と資料を展示。美術館には小樽出身の風景画家・中村善策の記念ホールや市民ギャラリーがある。

堺町通り

小樽駅から徒歩15分 / 南小樽駅から徒歩8分


日銀通りの小樽郵便局からメルヘン交差点まで続く約900mの商店街で、北一硝子三号館小樽オルゴール堂などの歴史的建物を活用した土産物店、飲食店、寿司屋などが軒を連ねる。日中はぶらりと歩くだけでも楽しめるところ。

旧日本郵船小樽支店

小樽駅から徒歩18分 / 運河館から徒歩8分


小樽運河の北端近くにあり、1906年に完成した石造りの旧社屋。小樽の全盛期を象徴する建物のひとつで、明治・大正時代における小樽と日本郵船の関わり、海運、建物の修復に関する資料などを紹介。2階では荘厳な雰囲気の会議室な貴賓室が営業当時の姿に復元されている。修復工事のため、2024年6月まで休館予定。

小樽市総合博物館 本館

小樽駅からバス12分「総合博物館」下車 / 運河館から徒歩20分


旧手宮駅跡にあり、通年開館の鉄道展示室では官営幌内鉄道第一号の蒸気機関車「しづか号」、昔の乗車券や時刻表、明治期の手宮駅構内と桟橋の再現模型などを展示。屋外静態展示場(冬季閉鎖)では日本最古の機関庫や国鉄時代に北海道で活躍した鉄道車両が公開されている。火曜休館。夏場は手宮口からも入場可能。

天狗山

小樽駅からバス20分「天狗山」下車


市街地の背後にそびえる標高532.5mの山で、大正時代からの歴史を持つスキー場を有する。頂上の展望台からは港町はもちろん、石狩湾や積丹半島、暑寒別連峰まで望むことができる。展望レストランもおすすめ。天狗のお面やスキーにまつわる資料館もある。ロープウェイが山頂へ通じており、夏場は徒歩1時間ほどの登山道を歩ける。

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宿・ホテル

天然温泉 灯の湯
ドーミーインPREMIUM小樽

小樽駅から徒歩1分


小樽駅前に立地!小樽探訪にふさわしい大正ロマンを奏でるホテル。ビジネスやレジャーの拠点に相応しい、和洋折衷の空間でご家族やご友人とリフレッシュ。天然温泉大浴場は1人用陶器風呂や外気を感じる外気浴など、様々な湯舟が揃い夜通しご入浴も可能!

アンワインドホテル&バー小樽

小樽駅から徒歩7分


北海道で初の外国人専用ホテルとして昭和6年に建築された旧越中屋ホテル。市から歴史的建造物にも指定されたその情緒や建築的美観はそのままに、現代的感性を大胆に取り入れたブティックホテルとして再生。

ホテルソニア小樽

小樽駅から徒歩10分


小樽運河沿いにある天然温泉ホテル!全室20㎡以上の客室をご用意。温泉大浴場から運河と日本海の眺望をお楽しみ頂けます。レストラン『IL ONAI』ではご朝食やご夕食をご提供しております。

地図

交通

JR線

小樽駅下車。駅構内とJRバスターミナルにコインロッカーあり。

札幌から:快速「エアポート」で約35分、普通列車で約50分。
新千歳空港から:快速「エアポート」で約1時間16分。
倶知安から:普通列車で約1時間10分。
長万部から:普通列車で約3時間。

バス

札幌駅前から小樽駅前行きの「高速おたる号」で約1時間。中央バスとジェイ・アール北海道バスの共同運行。中央バス「高速ニセコ号」・「高速いわない号」・「高速しゃこたん号」も小樽駅前に停車する。交通系ICカード利用可。

フェリー

新日本海フェリーが舞鶴(京都府)と新潟からのフェリーを運航。
小樽フェリーターミナルは堺町通りのメルヘン交差点から徒歩約15分。フェリー運航日の日中・夜間は小樽駅と新日本海フェリーを結ぶバスがある(所要24分)。

地域交通

バス

小樽市内の路線バスは中央バスによる運行。大半が小樽駅前発着だが、一部の路線は小樽運河に近い日銀通りの本局前(小樽郵便局)まで乗り入れる。市内の均一運賃区間の路線バスが乗り放題の1日乗車券は小樽駅前ターミナル、およびバス車内で発売。

レンタサイクル

小樽駅を出て左手の「きたりん」(いちふじビル1階)で自転車を貸し出している。天狗山方面など、坂道が多い地域をめぐるなら電動アシスト自転車がおすすめ。自転車を借りると手荷物を無料で預けられる。

インフォメーション

小樽市観光物産プラザ (運河プラザ)
小樽駅から港に向かって続く中央通りをまっすぐ徒歩10分。歴史的建築物の旧小樽倉庫にあり、小樽だけでなく、積丹半島やニセコの観光パンフレットを入手できる。地域の特産品やお菓子を販売する土産物店と喫茶店を併設しており、買い物や休憩にも便利。

小樽駅

おたる


所在地:北海道小樽市稲穂2丁目

キロ程:札幌から33km

標高:25m