このページではJR北海道線とJR東日本線、IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道線、北越急行線の普通・快速列車が、連続する7日間乗り放題の「北海道&東日本パス」を利用して、同エリアにお住まいの地域から有意義な日帰り旅行を楽しむ裏ワザとおすすめの使い方をご紹介。東京・高崎・新潟・仙台・盛岡・札幌からのおすすめ日帰り使用例もあわせて掲載。
⚫︎ 2024年12月時点の情報です。
⚫︎ 青春18きっぷ「日帰り旅行のお得な裏ワザとおすすめモデルコース」もあわせてご覧ください。
キーポイント
⚫︎ 「北海道&東日本パス」で日帰り旅行に出かける場合は、3〜4回に分けて使うのがおすすめ。7日間の連続利用にこだわる必要はなく、乗車距離に基づく普通運賃の合計が「北海道&東日本パス」の発売価格よりも高ければ、お得に日帰り旅行が楽しめることになる。
⚫︎ JR北海道線で「北海道&東日本パス」を3回に分けて使う場合、1回(1日)あたりの往復旅行につき、片道91キロ以上で、往復運賃が4200円以上の区間が元を取る目安となる。
⚫︎ JR東日本線で「青春18きっぷ」5日間用を3回に分けて使う場合、1回(1日)あたりの往復旅行につき、片道121キロ以上で、往復運賃が4000円以上の区間が元を取る目安となる。
⚫︎ JR東日本線からJR東海線、またはJR西日本線へ乗車する場合は「青春18きっぷ」を利用しよう。
⚫︎ 「北海道&東日本パス」は安く移動するためだけのきっぷではない。普通列車の旅を通して日本各地の生活や文化に触れたり、寄り道を楽しんだり、四季折々の車窓風景をゆっくり眺めたりと、金銭だけでは買えない「プライスレス」な鉄道旅行を体験するのに適したきっぷである。
おすすめ使用例
北海道と東日本エリアの主要駅から「北海道&東日本パス」で、日帰り旅行を3回楽しむおすすめの使用例をご紹介。旅行計画時の参考にどうぞ。
⚫︎ 2024年12月時点の情報です。普通運賃は改定される場合があります。
⚫︎ JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行ほくほく線はそれぞれ運賃の計算方法が異なります。詳しくは各鉄道会社の公式サイトでご確認ください。
東京発
JR東日本線外となる東海道本線の熱海以西(函南方面)、御殿場線(国府津〜沼津間)の全線、身延線(甲府〜富士間)の全線、飯田線(塩尻〜豊橋間)の全線、中央線の塩尻以西(洗馬方面)、大糸線の南小谷以北(中土方面)では「北海道&東日本パス」が利用できないので要注意。
東京から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が17,380円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。6080円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
東京〜上諏訪 | 201.9km | ¥7480 |
東京〜那須塩原 | 157.8km | ¥5280 |
東京〜水戸 | 121.1km | ¥4620 |
おすすめモデルコース
高崎発
群馬県のターミナル駅。新潟県の第三セクター鉄道「北越急行ほくほく線」(六日町〜犀潟間)が日帰り圏内に入る。
高崎から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が15,820円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。4520円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
高崎〜十日町〜直江津 | 178.4km | ¥6580 |
高崎〜小山〜水戸 | 158.4km | ¥5280 |
高崎〜東京 | 105.0km | ¥3960 |
新潟発
新潟県の第三セクター鉄道「北越急行ほくほく線」(六日町〜犀潟間)が日帰り圏内に入る。
新潟から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が18,920円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。7620円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
新潟〜高崎 | 228.9km | ¥8140 |
新潟〜酒田 | 168.2km | ¥6160 |
新潟〜直江津 | 136.3km | ¥4620 |
仙台発
仙台から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が18,920円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。7620円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
仙台〜那須塩原 | 194.0km | ¥6820 |
仙台〜盛岡 | 183.5km | ¥6820 |
仙台〜いわき | 151.9km | ¥5280 |
盛岡発
第三セクター鉄道「IGRいわて銀河鉄道」と「青い森鉄道」の全線が利用できるのが最大のメリット。盛岡〜青森間の往復で元が取れる。
盛岡から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が21,960円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。10,660円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
盛岡〜八戸〜青森 | 203.9km | ¥11,180 |
盛岡〜仙台 | 183.5km | ¥6820 |
盛岡〜宮古 | 127.3km | ¥3960 |
札幌発
4月下旬から11月中旬までの間にJR北海道線の札幌を中心とする道央エリアのみを利用する場合は、土曜・休日に普通・快速列車が1日乗り放題の「一日散歩きっぷ」がおすすめ。
札幌から以下の3区間をそれぞれ1回往復すると、普通運賃の合計が16,280円のところ、「北海道&東日本パス」の利用で11,300円。4980円お得になる。
利用区間 | 営業キロ(片道) | 往復運賃 |
---|---|---|
札幌〜旭川 | 136.8km | ¥5720 |
札幌〜室蘭 | 136.2km | ¥5720 |
札幌〜ニセコ | 106.7km | ¥4840 |
あわせて読みたい