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通年購入・利用できる片道101キロ以上のJR線の普通乗車券は格安旅行の強い味方。季節に関わらず、いつでも思い立った時に旅行を始めることができます。乗車券は2日間以上有効で、出発駅から到着駅までの一方向で後戻りしない限り、何度でも途中下車OK。宿泊を伴う旅行を楽しんだり、追加料金で新幹線や特急列車にも乗車できるという、まさにフレキシブルなきっぷです。

このような旅におすすめです

 出発地から目的地まで一方向の気ままな途中下車の旅

 繁忙期をずらして人混みを避ける旅 (通称ずらし旅)

 普通列車に加えて、新幹線や特急列車も利用する旅


片道101キロ以上の普通乗車券とは

 大人と子ども: 大人(小学生を除く12歳以上)、こども(大人の半額)の区分があります。

 売り場: 旅行当日にJRの主な駅、指定席券売機、および主な旅行会社で購入できます。また、指定席券と同時購入の場合は1ヶ月前から購入できます。

 きっぷの組み合わせ: 追加料金で新幹線や特急列車、グリーン車が利用できます。

 途中下車: 後戻りしない限り、何度でも途中下車(改札口の外に出ること)ができます。

 有効期間: 最低2日以上有効なので、宿泊を伴う途中下車の旅ができます。

 学生割引制度: JRから指定を受けた教育機関の学生・生徒は運賃が2割引になります。


追加料金なしで利用できる列車

JR線の普通・快速列車: 普通車自由席

JR線のBRT(バス高速輸送システム)

JR石勝線 新夕張〜新得間: 特急列車の普通車自由席

JR奥羽本線 新青森〜青森間: 特急列車の普通車自由席、普通・快速列車の普通車指定席(空席を利用できます)

JR宮崎空港線 宮崎〜宮崎空港間: 特急列車の普通車自由席

JR佐世保線 早岐〜佐世保間: 特急列車の普通車自由席

=特急列車で指定区間外へ乗り越す場合は全乗車区間の特急料金が必要です。


追加料金で利用できる列車

新幹線・特急列車: 新幹線・特急料金が別途必要 (自由席・指定席・グリーン車指定席の区分があります)

普通・快速列車のグリーン車: グリーン券が別途必要 (自由席・指定席の区分があります)

普通・快速列車の普通車指定席: 指定席券が別途必要

ホームライナー(ライナー列車): 乗車整理券(ライナー券)が別途必要


普通乗車券の有効期間

営業キロが101キロ以上の普通乗車券の有効期間は以下の通りです。

200キロまで: 2日間

400キロまで: 3日間

600キロまで: 4日間

800キロまで: 5日間

1000キロまで: 6日間

1001キロ以上: 200キロごとに1日を加えます

乗車中に有効期間を過ぎた場合は、途中下車をしない限り、目的地の駅まで利用できます。

往復乗車券の有効期間は片道乗車券の2倍です。


乗車区間が重複する場合の普通乗車券の買い方

一例として、東京〜新青森〜新函館北斗〜札幌間の旅行で、函館を経由する場合の普通乗車券の購入方法は以下のふた通りがあります。

(A) 東京〜札幌間の普通乗車券(運賃¥14,850・8日間有効)と、新函館北斗〜函館間の普通乗車券(往復¥880)を別々に購入。合計運賃=¥15,730。

(B) 東京〜函館間の普通乗車券(運賃¥12,100・6日間有効)と、函館〜札幌間の普通乗車券(運賃¥6270・3日間有効)を別々に購入。合計運賃=¥18,370。

→東京から札幌まで8日間以内の旅行であれば、(A)の方が(B)よりも¥2640お得です。新函館北斗〜函館間の運賃は現地で購入または精算できます。


割引乗車券

往復割引乗車券: 片道の営業キロが601キロ以上の場合、行きと帰りの運賃がそれぞれ1割引になります。

学生割引乗車券: JRから指定を受けた教育機関の学生・生徒は、学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」を窓口に提示すると、片道101キロ以上の運賃が2割引になります。また、上記の往復割引との併用も可能です(往復割引の運賃からさらに2割引で計算=計28%割引)。