極東・沿海地方

ウラジオストク観光: ナイトライフ

ロシア極東の一人旅では現地のナイトライフを体験する機会はあまりないものなのだが、ウラジオストク滞在3日目の夕方、ホステルで偶然同室になった同年代の中国、韓国、それにドイツからの旅行者たちと2時間ほど話し込んでいるうちに意気投合し、男ばかり5名で夜の街へ繰り出すことになった。午後7時半過ぎ、まずは腹ごしらえにちょっと遅い夕食を取ることに…。

(一部の写真が不鮮明な点についてはご了承ください)


1軒目: スタローヴァヤ

沿海地方行政府の界隈を歩いて偶然に見つけたのがこのスタローバヤ(столовая)。ロシアでは一般的なセルフサービス式のカフェテリアで、シベリア鉄道に沿った路地に入口があり、店内はソ連風のインテリアで彩られている。

場所が場所だけに観光客とはあまり縁がなさそうだが、その分料金はリーズナブル。グレーチュカ(蕎麦の実を炊いたもの)やサラダ、ボルシチ、ケーキ、それにビールを加えても400ルーブル(日本円換算で約640円)で十分なお釣りがくる。

まずは皆で「ザ・ズダローヴィエ!」(ロシア語で「乾杯」の意味)

ウラジオストクでは午後10時以降、スーパーマーケットやキオスクでビールを買うことができず、公共の場や滞在先のホステルでも飲酒が禁止されているので、お酒を飲める場所というのは自ずと限られてくる。ちなみにこの店で取り扱っていたババリアビール(Bavaria Beer)はオランダからの輸入品だ。スタローヴァヤでは閉店時刻間際の午後9時近くまで過ごした。

スタローヴァヤから程近い中央広場の前で記念写真を…。


2軒目: ALEUT

一旦ホステルに戻ってしばし休憩したのち、次に向かったのはポグラチナヤ通り(Pogranichnaya Ulitsa)に面した地ビールパブ「ALEUT」。アルセーニエフ記念国立沿海地方博物館から西へ約250メートルの交差点右手に位置しており、レンガ造りの壁がノスタルジックな雰囲気を醸し出している。外国人にもよく知られているようで、日本語の会話も聞こえてくる。22時ごろに入店。

バーカウンターに掲げられているメニューにはあまり聞いたことのないブランドのビールがずらりと名を連ねているが、その中でも「Samurai Same」(350ルーブル)という、アルコール度数10.5パーセントのビールが気になったので、注文してみる。

※ちなみにこの店のメニューは0.25リットルあたりの価格で表示されているので、特に要望などがなければ0.5リットル(500ミリリットル)のグラスに注がれる。よって、実際に支払う額は表示価格の2倍になるので、留意しておきたい。また、提供される地ビールは時期によって異なるようだ。

なみなみと注がれたスタウト風の黒ビール。1杯700ルーブル(訪問時の日本円換算で約1120円)と、滞在中のホステル1泊分に相当する中々のお値段だが、試してみる価値は十分にありそうだ。

皆でグラスを合わせて「ザ・ズダローヴィエ!」

アルコール度数10%越えの地ビールは体に心地よく染み渡り、あれこれと旅行談義に花が咲く。

気づけば時刻は午後11時過ぎ。同行者のふたりは、近くに座っていた男女といつの間に会話が弾んでいる。話を聞くところ、歳の離れた彼らはモスクワから出張でウラジオストクにやってきたらしく、今晩は仕事の打ち上げで、明日のフライトで帰路に着くとのこと。良い雰囲気になってきましたな…。

会話が段々と盛り上がってきたところで、皆で次の店に行こうという流れになり、午後11時45分ごろに店を出る。


3軒目: ドルジバ

(※地図で現況を確認したところ、ドルジバは訪問後に営業形態が変わり、日本風のラーメンバー「Umami」という店に生まれ変わった模様です)

ポグラチナヤ通り界隈には何軒かのバーが点在しており、ちょっとした飲み屋街を形成している。次に我々7名で入店したのは、前述のALEUTから北へ140メートルほどの場所にあるドルジバ(ロシア語で「友好」の意味)。雰囲気は落ち着いていて、居心地はなかなか良い。

皆との出会いに「ザ・ズダローヴィエ!」


4軒目: ムミー・トローリ

ドルジバ(現・Umami)の数軒隣にあるのが、現地では名の知れたライブバー「ムミー・トローリ(Мумий Тролль)」。ウラジオストク出身の同名ロックバンドが営む割と大きなバーで、入口には観光客がちらほら。入店時にセキュリティでクロークで上着を預ける必要がある。一応ドレスコードもあるようだが、常識的な服装であれば問題ない。

入店したのは日付が変わった午前0時10分ごろ。ライブバーだけあって、ダンスフロアから流れてくる大音量の音楽が店内に響き渡る。週明け早々、月曜深夜とはいえ、かなりの盛り上がりだ。

バーの奥にはダンスフロアがある。個人的に普段はまずこのような店に行くことなどないのだが、ここまで来たら皆で踊ることにしよう。

素敵な夜に「ザ・ズダローヴィエ!」


5軒目: ウイスキーバー

5軒目に足を運んだのは、ムミー・トローリからセメノフスカヤ通り(Semenovskaya Ulista)を東へ約100メートル歩いた右手にある、その名も「ウイスキーバー」(WHISKY BAR)。ここはセキュリティがなかなか厳しい印象で、入店時にはボディチェックがある。薄暗い店内は地元客で占められており、観光客の姿は全く見当たらず、ちょっとディープな雰囲気だ。

なお、ウイスキーバーという名前ではあるが、ウォッカやビールなどのドリンクもある。

ウラジオストクの夜に「ザ・スタローヴィエ!」

ウイスキーバーを出たのは午前1時過ぎ。今宵の宴はここでお開きとなった。


あとがき

今回は幸運にもいろんな人との巡り合わせで、ウラジオストクのナイトライフを存分に満喫することができた。3軒目以降はモスクワから出張してきた壮年ビジネスマン(名前は失念してしまったが、人柄の良さがにじみ出ていた)による奢りであり、自分も将来はこんな感じの叔父さんでありたいなぁと思ったものだ。これらの店はひとりで行くよりも、何人かのグループで行くとよいかもしれない。

ちなみにビール、ウォッカ、ウイスキーを飲み継ぐと、後々にかなり酔いが回ってくると思われるので(※個人差あり)、お酒は程々に…。

※2020年7月現在、ウラジオストクでも新型コロナウイルスの影響を受けていますが、現地のウェブサイトを見る限り、これらのナイトクラブやバーは概ね通常営業している模様です。ただし、営業時間や提供サービスを含め、状況は極めて流動的なので、ソーシャルメディアなどで最新情報を確認しておくとよいでしょう。