北海道フリーパスで札幌を起点に道央・道北・道東・道南の主な見どころをめぐる7日間のモデルコース。函館・旭川・帯広・釧路・稚内・網走などの主要都市、登別や川湯などの温泉のほか、白老の国立アイヌ民族博物館や池田ワイン城、洞爺湖などを訪ねる。時間にゆとりのある行程で、北海道の旅を満喫したい。

⚫︎ 2025年8月時点の情報です。時刻・料金・営業時間などは変更される場合があります。

⚫︎ 当モデルコースは2025年3月15日からの内容です。

⚫︎ 当モデルコースは交通機関の遅延や運休時の接続を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

⚫︎ ゴールデンウィーク、お盆期間とその前後、および年末年始は「北海道フリーパス」が利用できませんのでご注意ください


JR北海道在来線の特急・快速・普通列車の普通車

⚫︎ 2日目に乗車する稚内発旭川行きの特急「サロベツ4号」は、閑散期に数日間の運休日があるので、運転日を確認しておこう。夕方の札幌行き特急「宗谷」(毎日運転)を利用する手もある。

北海道フリーパス

⚫︎ ゴールデンウィーク、お盆期間とその前後、および年末年始は「北海道フリーパス」が利用できないので要注意。利用期間を事前に確認しておこう。

⚫︎ 「北海道フリーパス」はJR各社の駅(JR九州を除く)で発売。JR北海道の全在来線とジェイ・アール北海道バスの路線バスが連続する7日間乗り放題。

⚫︎ 全車指定席の特急「北斗」・「すずらん」・「とかち」・「おおぞら」は、「北海道フリーパス」のみで普通車指定席の空いている席を利用できる(満席時は立ち席)。もちろん、指定席の予約も可能だ。2026年のダイヤ改正では特急「カムイ」・「ライラック」・「宗谷」・「サロベツ」・「オホーツク」を含め、北海道内のすべての特急列車が全車指定席となる予定。

⚫︎ 函館から新幹線や飛行機で本州方面へ戻る場合は、函館で「北海道フリーパス」の有効期間7日目を使い切る旅行プランを組み立てるのがおすすめ。余った1日分は旅の途中(稚内あるいは帯広など)で一回連泊するか、札幌から旅行を始める前日に小樽やニセコ方面へ日帰りで足を伸ばすことで活用できる。

7日間

札幌

札幌・函館


6:52発

おはようございます。

▶︎ 函館本線の旭川行き特急ライラック3号に乗車。石狩平野を北上する。


8:40着 / 8:44発

北海道第二の都市。

▶︎ 富良野線の美瑛行き普通列車に乗車。


9:17着 / 12:25発

十勝岳連峰を背景にパッチワークのような田園風景が広がる「丘のまち」として有名。駅前でレンタサイクル、または電動キックボードを借りて「パッチワークの路」のサイクリングを楽しみたい。荷物も預かってくれる。冬は駅前からバスで白金青い池を訪ねてみよう。

▶︎ 旭川行き普通列車に乗車。


13:02着 / 13:35発

旭川駅構内北口側にある売店で昼食の駅弁を購入しよう。車内販売はないので、飲み物も用意しておきたい。

▶︎ 宗谷本線の稚内行き特急サロベツ1号に乗車。名寄盆地や天塩川の車窓を眺めながら北上する3時間50分の旅。


17:25着

宗谷本線の終着駅。お疲れさまでした。駅の正面に見える北防波堤ドームを散策し、地元の居酒屋で夕食にしよう。個人的にはドーミーイン稚内そばの「よしおか」が好きですね。

⚫︎ 夏場は駅前から宗谷バスでノシャップまで行き、ノシャップ岬で夕日を眺めるのもおすすめ。

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Photo: じゃらんnet


9:30発

天気が良ければ少し早起きして北門神社や稚内公園(冬季閉園)を散策するのがおすすめ。高台からは宗谷湾や市街地を一望できる。

▶︎ 稚内駅前から宗谷バスの浜頓別行きに乗車。バスターミナル窓口で発売されている宗谷岬往復割引乗車券がお得。車窓は進行方向左手がよい。


10:20着 / 11:04発

日本本土の最北端に位置する岬。土産物店や飲食店が軒を連ねており、高台からの眺めがよい。

▶︎ 宗谷バスの稚内駅前行きに乗車。


12:04着 / 13:01発

☕️ 次の列車に乗るまでしばし待ち時間があるので、駅ビル「キタカラ」で昼食またはコーヒーブレイク。駅の売店で食べ物と飲み物も用意しておきたい。

▶︎ 旭川行きの特急サロベツ4号(閑散期に数日間の運休日あり)に乗車。南稚内を出てしばらくすると、進行方向右手に利尻島が見える。稚内での滞在時間を延ばして夕方の札幌行き特急宗谷(毎日運転)を利用することもできる。


16:45着

お疲れさまでした。まずはホテルにチェックイン。夏場は駅前の北彩都ガーデンの散策、冬は買物公園のイルミネーションを楽しみたいところ。大雪地ビール館(日曜休館)やラーメン屋も訪ねてみたい。ナイトライフを満喫したい方は、道北最大の歓楽街「さんろく街」に足を伸ばそう。

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Photo: じゃらんnet


8:31発

おはようございます。

▶︎ 石北本線の網走行き特急オホーツク1号に乗車。大雪山系を仰ぎ見ながら進み、スイッチバック駅で知られる遠軽では進行方向が変わる。


12:17着 / 16:42発

網走で市内観光。駅前から観光施設めぐりバスで博物館網走監獄、あるいは網走を一望する天都山を訪ねてみたい。冬は流氷砕氷船の乗船もおすすめ。

▶︎ 釧網本線の釧路行き普通列車に乗車。進行方向左手にオホーツク海、右手に濤沸湖を眺めながら進む。


18:14着 / 18:20発

川湯温泉の玄関口。

▶︎ 阿寒バスの川湯温泉街(大鳳相撲記念館)行きに乗車。釧網本線の列車に接続する形で運転。


18:32着

♨️ 川湯温泉は道東地方を代表する温泉街のひとつ。屈斜路湖に近く、強酸性の硫黄泉と源泉掛け流しの湯が自慢。温泉に浸かって旅の疲れを癒そう。

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Photo: じゃらんnet


8:00発

夏場に天気が良ければ早起きして、川湯ビジターセンターから川湯の森を散策してはいかがだろう。6月10日〜7月10日には大鵬相撲記念館から硫黄山まで歩くつつじヶ原朝の散策ツアー(有料・前日までに要予約)が行われる。

▶︎ 阿寒バスの川湯温泉駅行きに乗車。釧網本線の列車に接続する形で運転。


8:12着 / 8:17発

ノスタルジックな駅舎。

▶︎ 釧網本線の釧路行き普通列車に乗車。標茶を過ぎると車窓に釧路湿原が見え始める。


10:00着 / 13:56発

道東地方最大の港町。釧路のシンボル・幣舞橋とその周辺をぶらり散策しよう。まなぼっと幣舞の無料展望室からは釧路の街並みを一望できる。昼食は駅から徒歩3分の和商市場で好きな魚介類をご飯にのせた「勝手丼」はいかが?

▶︎ 根室本線の札幌行き特急おおぞら8号に乗車。進行方向左手には太平洋が見える。


15:19着 / 17:33発

🍷 池田駅裏手の小高い丘の上に立つワイン城を見学。十勝ワインを堪能するなら、ガイドツアーの参加や有料試飲コーナーの利用がおすすめ。売店には旅のお供にぴったりなチーズとミニボトルワインもある。

▶︎ 札幌行き特急おおぞら10号に乗車。


17:50着

お疲れさまでした。十勝の中心都市・帯広でナイトライフを満喫しよう。夕食はレストラン「ふじもり」やカレーの「インデアン」などがおすすめ。「ホテルヌプカ」にはクラフトビールのカフェバーもある。

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8:42発

おはようございます。天気が良い夏場は早起きして緑ヶ丘公園を散策してみては?

▶︎ 根室本線の札幌行き特急とかち4号に乗車。十勝平野を駆け抜け、狩勝峠を越えて夕張山地を西へ進む。


11:09着 / 11:27発

千歳線の乗り換え駅。売店あり。

▶︎ 千歳線の函館行き特急北斗10号に乗車。苫小牧を過ぎると進行方向左手に太平洋、右手に樽前山が見える。


11:58着 / 15:47発

国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)は白老駅から徒歩約10分。博物館までの途中に観光案内所があり、夏場はレンタサイクルの貸し出しを行っている。閑静なポロト湖畔にある国立アイヌ民族博物館(月曜休)を見学。昼食はアイヌ料理を味わいたい。博物館の休館日はポロト湖畔のサイクリングなどがおすすめ。南千歳からまっすぐ登別へ向かい、温泉街を半日観光することもできる。

▶︎ 函館行き特急とかち4号に乗車。十勝平野を駆け抜け、狩勝峠を越えて夕張山地を西へ進む。


11:58着 / 15:47発

千歳線の乗り換え駅。売店あり。

▶︎ 千歳線の函館行き特急北斗16号に乗車。


15:59着 / 16:20発

登別温泉の玄関口。

▶︎ 道南バスの登別温泉経由足湯入口行きに乗車。登別温泉街では「第一滝本前」など主なホテルに停車する。


16:34着

♨️ 登別温泉バスターミナルは温泉街の観光拠点。宿泊先が決まっている場合は、「第一滝本前」など、目的地のホテルに一番近いバス停で下車しよう。ホテルにチェックインしたら、夕食の時間まで地獄谷を散策。夏場であれば大湯沼などにも足を伸ばせる。夜は温泉でゆっくりと。

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9:08発

天気が良ければ早起きして、地獄谷や大湯沼天然足湯などを散策しよう。

▶︎ 道南バスの登別駅行きに乗車。足湯入口始発で、第一滝本前などの主なホテルにも停車する。


9:30着 / 9:54発

▶︎ 函館行き特急北斗10号に乗車。


10:39着 / 11:00発

洞爺湖温泉の玄関口。

▶︎ 道南バスの洞爺湖温泉経由昭和新山行きに乗車。


11:20着 / 16:03発

♨️ 支笏洞爺国立公園の西に位置する洞爺湖は、北海道を代表するカルデラ湖のひとつ。湖と火山が織りなす景観は「世界ジオパーク」に登録されている。洞爺湖汽船のクルーズを楽しんだり、昼食を取ることができる。

▶︎ 道南バスの洞爺駅行きに乗車。


16:24着 / 16:38発

▶︎ 函館行き特急北斗16号に乗車。進行方向左手には噴火湾が寄り添う。


18:30着

お疲れさまでした。ホテルにチェックイン後、函館山から夜景を眺めたり、ライトアップされた元町地区の教会群や金森赤レンガ倉庫をぶらり散策するのがおすすめ。夕食はベイエリアの「はこだてビール」、または「ラッキーピエロ」でいかが?

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17:55発

最終日は函館の観光に一日を充てよう。市電一日乗車券を利用してや元町やベイエリア、五稜郭公園などに足を伸ばしてみたい。夏場はレンタサイクルを借りることもできる。

▶︎ 函館のお土産を買って、札幌行き特急北斗19号に乗車。夏場であれば、大沼公園や駒ヶ岳の夕景が美しい。


21:41着

7日間お疲れさまでした。

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