札幌を起点に大雪山、知床、阿寒摩周、釧路湿原の北海道が誇る4つの国立公園を結び、手軽なハイキングと温泉を楽しむ3泊4日のアドベンチャートラベル。航空会社ANA・Peach・FDAの「ひがし北海道フリーパス」、または「北海道フリーパス」4日分を利用したモデルコースをご紹介。ハイキングのベストシーズンは6月中旬〜10月中旬。
このモデルコースは北海道フリーパスを利用の場合、「道北サイクリング2泊3日」と組み合わせることができる。
⚫︎ 2024年11月時点の情報です。時刻・料金・営業時間などは変更される場合があります。
⚫︎ 当モデルコースは交通機関の遅延や運休時の接続を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
⚫︎ ロープウェイやリフト、一部のバスは閑散期に運休する場合があります。事前に運行期間や営業時間などをご確認ください。
✔️チェックリスト
⚫︎ ゴールデンウィーク、お盆期間とその前後、および年末年始は「ひがし北海道フリーパス」・「北海道フリーきっぷ」が利用できないので要注意。利用できる期間を事前に確認しておこう。
⚫︎ JR新千歳空港駅の指定席券売機、または話せる券売機で、搭乗した飛行機の到着翌日から有効の「ANAひがし北海道フリーパス」、または「Peachひがし北海道フリーパス」、「FDAひがし北海道フリーパス」を購入しよう(購入時にANA、またはPeach便、まFDA便の搭乗券の提示が必要)。割引価格のU25用もある(公的証明書の提示が必要)。どちらも有効期間は4日間。
⚫︎ 「北海道フリーパス」(7日間乗り放題)はJR各社の駅(JR九州を除く)で発売。この旅行では有効期間の4日分が必要となる。
⚫︎ 「ひがし北海道フリーパス」では、普通車指定席(SL冬の湿原号を除く)を5回まで利用できる。6回以上利用する場合は運賃のみ有効で、特急料金や指定席料金が別途必要となるので要注意。
⚫︎ 全車指定席の特急「北斗」「すずらん」「とかち」「おおぞら」は、「ひがし北海道フリーパス」・「北海道フリーパス」のみで普通車指定席の空いている席を利用できる(満席時は立ち席)。もちろん、指定席の予約も可能だ。
⚫︎ 3日目に乗車する斜里バスは夏と冬でダイヤが大幅に異なるので、事前に公式サイトで確認しておこう。このモデルコースは夏ダイヤ(4月下旬〜10月下旬)での乗車を前提としている。
⚫︎ 層雲峡温泉、知床斜里、川湯温泉のホテルを予約しておこう。札幌など旅行前後に滞在するホテルも予約しておくと安心だ。
INDEX
1日目
鉄道乗車距離: 185.4km
札幌→層雲峡
⚫︎ 札幌を朝に出発し、旭川からバスで大雪山国立公園の旭岳温泉へ。
⚫︎ 北海道最高峰の旭岳(2291m)に広がる姿見の池園地をハイキング。
⚫︎ 旭岳温泉で日帰り入浴。
⚫︎ 夕方は旭川でラーメンと地ビールを満喫。
⚫︎ 大雪山国立公園の黒岳山麓に位置する層雲峡温泉に宿泊。
7:13発
函館本線の旭川行き特急ライラック3号に乗車。
8:40着 / 9:15発
大雪山国立公園・旭岳の玄関口。旭川駅には夕方に戻るので、ロッカーや観光案内所に荷物を預けるのもおすすめ。ハイキングに必要な飲食物は駅のキオスクで準備しておくとよい。
旭川駅前9番乗り場から旭川電気軌道の「旭岳」行きバス66番「いでゆ号」に乗車。
11:03着
バスは旭岳ロープウェイの山麓駅に到着。隣接する旭岳ビジターセンターで大雪山国立公園について学んだ後、姿見駅までロープウェイに乗車(約10分)。
12:00〜13:00
旭岳ロープウェイの姿見駅を起点とする姿見の池園地散策コース(1.7キロ)は所要約1時間。北海道最高峰のふもとで夏はお花畑、9月は紅葉が見られる。
15:40発
下山後にバスに乗車するまで時間があれば、旭岳温泉の宿で日帰り入浴がおすすめ。旭岳温泉の探勝路を歩くこともできる。
旭川電気軌道の旭川駅経由「6条9丁目」行きバス66番「いでゆ号」に乗車。
17:18着 / 19:08発
旭川駅に戻ったら、大雪地ビール館(日曜休館)、またはラーメン屋で夕食。北彩都ガーデンを散策するのもよい。
石北本線の網走行き特急オホーツク3号に乗車。
19:48着 / 20:05発
層雲峡の玄関口。
🚍 上川駅前(上川森のテラスバスタッチ)から道北バスの「層雲峡」行きに乗車。
20:35着
お疲れさまでした。温泉でゆっくり体を休めてください。
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ホテル大雪
▶︎ 層雲峡バスターミナルから徒歩10分 (電話連絡で送迎可)
層雲峡の高台にあり、3つ大浴場と2つの大露天風呂で湯巡りをお楽しみ頂けます。サウナはロウリュ可能!大自然でととのう!全館無料wi-fi利用可能。チェックインは22時までOK。
2日目
鉄道乗車距離: 226.4km
層雲峡→知床斜里
⚫︎ 層雲峡温泉からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、大雪山国立公園の黒岳山頂を目指す。
⚫︎ 下山後は黒岳の湯で休憩。
⚫︎ 上川から特別快速きたみに乗車。
⚫︎ 北見で夕食。
⚫︎ 知床国立公園の玄関口・斜里の温泉ホテルに宿泊。
8:00
黒岳ロープウェイ(一部運休期間あり)は通常午前8時から(6月1日〜10月15日は午前6時から)運行。5号目までは所要約7分。黒岳の山頂を目指すなら、午前9時までには宿を出発しよう。
温泉街には2軒のコンビニがあり、登山に必要な飲食物を取り揃えている。
8:10
黒岳ロープウェイの終点で、層雲峡の大峡谷を見渡す展望台や、一周約30分のトレッキングコースがある。天気が良ければ、5号目からペアリフト(所要約12分)を乗り継ぎ、登山道を約1時間30分歩いて黒岳の山頂を目指そう。
10:00
大雪山国立公園(カムイミンタラ)の絶景を満喫。
14:25発
層雲峡温泉に戻ったら、公共温泉「黒岳の湯」で汗を流したい。休憩室もある。
🚍 道北バスの上川駅前(上川森のテラスバスタッチ)経由「旭川駅前」行きに乗車。
14:55着 / 15:38発
食べ物や飲み物が必要な場合は、駅の近くにあるコンビニ「セイコーマート」で買い物を。
石北本線の特別快速きたみに乗車。H100系の2両編成で、全車自由席。スイッチバック駅で知られる遠軽では進行方向が変わる。
18:01着 / 19:04発
列車の待ち時間を利用して、北見駅前のコミュニティプラザ「パラボ」の飲食店で夕食。
釧網本線直通の知床斜里行き普通列車に乗車。
21:00着
知床半島の西の玄関口。到着時刻は少し遅いが、明日の朝はホテルの目の前からウトロ方面へ向かうバスに乗車できる。夜食は駅前のコンビニ「セイコーマート」で。
知床斜里の宿 (スポンサー広告)
知床天然温泉 ルートイングランティア知床 -斜里駅前-
▶︎ 知床斜里駅から徒歩1分
客室は寛ぎを追求した充実の設備。高層階東側の客室からは日本百名山「斜里岳」や知床連山を一望。JR知床斜里駅と斜里バスターミナルの目の前。男女別源泉かけ流し大浴場(内風呂1・露天風呂1)をご用意致しております。
3日目
鉄道乗車距離: 42.5km
知床斜里→川湯温泉
⚫︎ 斜里から朝の路線バス、または定期観光バスで知床半島を探訪。知床五湖やフレペの滝を散策。
⚫︎ ウトロから斜里への復路は定期観光バス「天に続く道」(要予約)に乗車。
⚫︎ 知床斜里から川湯温泉までは釧網本線と路線バスで移動。
⚫︎ 阿寒摩周国立公園の川湯温泉に宿泊。強酸性のお湯に浸かろう。
8:10発
夕方には知床斜里に戻るので、大きな荷物はホテルで預かってもらおう。
知床斜里駅前の斜里バスターミナルは午前8時から営業。斜里バスが運行する定期観光バス「知床浪漫ふれあい号」(4月下旬〜10月下旬運行・9:15発)の予約もできる。知床半島を効率よくめぐるなら、定期観光バスA・B・Cコースの乗り継ぎがおすすめだ。
このモデルコースでは途中まで路線バスを利用する。「知床五湖」行きのバス(4月下旬〜10月下旬運行)に乗車。
9:35着 / 10:40発
知床五湖は羅臼岳をはじめとする雄大な山々を仰ぎ見る景勝地。安全で歩きやすく、しかも眺めが素晴らしい全長800メートルの高架木道をゆっくり歩こう。往復で約30〜40分の道のりだ。
折り返し、「斜里バスターミナル」行きのバスに乗車。
10:53着 / 13:18発
知床自然センターではメガスクリーン「KINETOKO」を鑑賞し、フレペの滝遊歩道をハイキング(往復2キロ・約40分)。昼食も自然センターで取れる。
「ウトロ温泉」行きのバスに乗車。
15:20着
ホテルで預けてもらった荷物を受け取ろう。駅前にはコンビニや土産物店がある。
16:03発
釧網本線の釧路行き普通列車に乗車。
16:52着 / 17:00発
阿寒バスの「川湯温泉街(大鳳相撲記念館)」行きに乗車。釧網本線の列車に接続する形で運転。
17:12着
川湯温泉は道東地方を代表する温泉街のひとつ。屈斜路湖に近く、強酸性の硫黄泉と源泉掛け流しの湯が自慢。温泉に浸かって旅の疲れを癒そう。
川湯温泉の宿 (スポンサー広告)
お宿欣喜湯 別邸 忍冬 (SUIKAZURA)
▶︎ 川湯温泉街(大鵬相撲記念館)バス停から徒歩2分
泉質は殺菌効果もある強酸性の硫黄泉。ご夕食は地場産食材を使用した和会席又はビュッフェからお選びいただけます。川湯をまるごと体感できるデラックスな温泉リゾートでゆったりお過ごし下さい。
4日目
鉄道乗車距離: 437.8km
川湯温泉→札幌
⚫︎ 朝の川湯温泉、またはつつじヶ原を散策。
⚫︎ 川湯温泉から釧網本線で釧路へ。釧路湿原国立公園を車窓から眺めよう。
⚫︎ 釧路市湿原展望台から温根内ビジターセンターまで釧路湿原探勝歩道をハイキング。
⚫︎ グリーンパークつるいで源泉掛け流しの温泉を堪能。
⚫︎ 夕暮れの幣舞橋界隈を散策。
⚫︎ 釧路を夜に出発する札幌行きの特急列車で帰路につく。
6:00
夏場に天気が良ければ早起きして、川湯ビジターセンターから川湯の森を散策してはいかがだろう。6月10日〜7月10日には大鵬相撲記念館から硫黄山まで歩くつつじヶ原朝の散策ツアー(有料・前日までに要予約)が行われる。
8:00発
阿寒バスの「川湯温泉駅」行きに乗車。釧網本線の列車に接続する形で運転されている。
8:12着 / 8:17発
釧網本線の釧路行き普通列車に乗車。
10:00着 / 10:25発
道東地方最大の港町。夕方には釧路駅に戻るので、大きな荷物はコインロッカーに預けて身軽に行動したい。日中は釧路湿原を歩くので、駅のコンビニで必要な食べ物や飲み物を購入しておこう。
釧路駅前から阿寒バスの「グリーンパークつるい」行きに乗車。
11:04着
釧路市湿原展望台はバス停から歩いてすぐ。飲食コーナーもある。
見学後、展望台から温根内ビジターセンターまで釧路湿原探勝歩道(約4.5キロ・所要約1時間30分)をハイキング。
14:00発
釧路湿原探勝歩道の終点は温根内ビジターセンター。湿原内に周囲2キロの散策路があるので、時間があれば歩いてみよう。
阿寒バスの「グリーンパークつるい」行きに乗車。
14:25着 / 16:08発
グリーンパークつるいは鶴居村中心街の北にある源泉掛け流しの温泉宿。日帰り入浴でハイキングの疲れを癒そう。
阿寒バスの釧路駅前方面「市立病院」行きに乗車。
17:11着
釧路駅に直行してもよいが、19時発の特急列車まで時間があるので、幣舞橋に一番近い北大通沿いのバス停で下車。バス停から徒歩7分の幣舞橋へ夕日を見に行こう。
17:20〜18:20
北海道三大名橋のひとつで、釧路を代表する観光スポット。時間があれば、まなぼっと幣舞の展望室から釧路の街並みを眺めよう。
幣舞橋から釧路駅までは徒歩約15分。
19:00発
列車の乗車前に駅構内の「北海道四季彩館」で駅弁や飲み物を買おう。
根室本線の札幌行き特急おおぞら12号に乗車。
22:27着
南千歳では22:42発の新千歳空港行き普通列車に乗り換えることができる。翌朝早朝の飛行機に搭乗する場合は、新千歳空港内のホテル、または温泉で泊まるのがおすすめ。
22:59着
お疲れさまでした。
札幌の宿 (スポンサー広告)
ホテルグレイスリー札幌
▶︎ 札幌駅地下街アピアフードウォークに直結
JR札幌駅南口すぐ目の前の立地。地下街アピアからも直結なので、札幌駅から一度も外を通らずにお越し頂けます。セルフ海鮮丼など、北海道グルメを含む朝食ビュッフェを是非お楽しみください!
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Photos of Himeji and Kagoshima: Pexels, Openverse