北海道を代表する観光地のひとつ・小樽は、明治時代から貿易や金融で繁栄してきた歴史を持つノスタルジックな港町。札幌から程近く、日帰りや1泊2日で気軽に行けるのが魅力だ。このページでは札幌から小樽への行き方やお得なきっぷなどを詳しく解説。
⚫︎ 交通機関の運賃や料金、サービスなどは変更される場合があるので、最新情報は公式サイトで確認を。
INDEX
鉄道
札幌駅に停車中の小樽行き快速エアポート(右)
⚫︎ 所要時間: 34〜51分
⚫︎ 運賃: 750円
札幌から小樽へ向かうJR線の列車は主に4種類。銭函〜小樽築港間では石狩湾の海岸線を走るので、日中は車窓も楽しみなところだ。
運賃の支払いにはKitacaやSuicaなどの交通系ICカードが利用できる。
ゆったり座っていきたい人は、エアポートの4号車に連結されている指定席(840円が別途必要)がおすすめ。指定席券は駅のみどりの窓口や指定席券売機で購入できる。
⚫︎ JR線は2024年3月16日以降の情報です。
⊿ 札幌から小樽への列車一覧
列車名 | 所要時間 | 運行頻度 |
---|---|---|
特別快速エアポート | 34分 | 1時間に1本 |
快速エアポート | 34〜40分 | 1時間に1〜2本 |
快速ニセコライナー | 44分 | 1日1本 |
普通 | 46〜51分 | 1時間に1〜3本 |
⊿ 快速列車
札幌から小樽へ一番早く行くなら、9時台と17〜19時台の快速エアポート、または10時30分〜16時30分の毎時1本運転される特別快速エアポート。所要時間は約34分。小樽市内では小樽築港、南小樽、終点小樽の順に停車する。
10時〜16時台の快速エアポートは、手稲から小樽までの各駅に停車する。所要時間は約40分。同じ快速エアポートでも、時間帯によって停車駅が大きく異なるので、事前に時刻表を確認しておきたい。
その他、夕方にはキハ201系6両編成の倶知安行き快速ニセコライナー(全車自由席)がある。札幌〜小樽間で唯一、ディーゼルカーで運転される快速列車で、音鉄派におすすめ。
⊿ 普通列車
札幌駅始発の早朝(6〜8時台)と夜間(20時台〜最終)は、小樽行きの快速列車が運転されていないので、必然的に普通列車での移動となる。所要時間は約46分。特筆すべきは始発の然別行き普通列車で、H100形気動車2両編成で運転される。
⊿ お得なきっぷ
小樽観光に加えて水族館へ足を伸ばすなら、「おたる水族館きっぷ」(1日間有効)がお得。札幌〜小樽間の往復JR券、小樽駅前〜おたる水族館間の往復バス券、水族館の入館引き換え券に加えて、小樽築港〜小樽間のJR線が乗り降り自由となる。JR北海道の主な駅の窓口や指定席券売機などで発売。
⊿ ルート
高速バス
小樽駅前バスターミナル
⚫︎ 所要時間: 63〜69分
⚫︎ 運賃: 730円 (往復1360円)
列車を使わずに札幌から小樽へ向かうなら、高速バスが便利。運転間隔はおおよそ10分〜20分で、JR線と同等以上。終点まで確実に座っていけるメリットもある。
運賃の支払いにはKitacaやSuicaなどの交通系ICカードが利用できる。
⊿ 高速おたる号
札幌駅前から小樽駅前への高速おたる号は、中央バスとジェイ・アール北海道バス(JHB)の2社共同運行。円山経由と北大経由の2ルートがあり、円山経由の方が本数が圧倒的に多い。
また、札幌駅前から小樽駅前までは、中央バス運行の高速よいち号、高速しゃこたん号、高速いわない号、高速ニセコ号も、高速おたる号(円山経由)と同じルートをたどる。
札幌駅前の小樽行き高速バス乗り場は、北海道庁旧本庁舎前の赤レンガテラス横(1番乗り場)にある。
なお、高速おたる号の望洋台経由は小樽築港駅が終点なのでご注意を。
⊿ 途中の主な停留所
円山経由
⚫︎ 時計台前 (札幌市役所北側)
⚫︎ 道立近代美術館
⚫︎ 円山第一鳥居
⚫︎ 西町北20丁目 (白い恋人パークの最寄りバス停)
⚫︎ 奥沢口
⚫︎ 住吉神社前
⚫︎ 市役所通り
北大経由
⚫︎ 中央バス札幌ターミナル (さっぽろテレビ塔そば)
⚫︎ 北大正門前
⚫︎ 地下鉄北34条駅
⚫︎ 奥沢口
⚫︎ 住吉神社前
⚫︎ 市役所通り
⊿ きっぷ売り場
中央バス窓口(北海道庁旧本庁舎前の日本生命ビル敷地内)、中央バス札幌ターミナル
⚫︎ 往復割引乗車券やお得なきっぷも上記の窓口で購入できる。
⊿ お得なきっぷ
札幌〜小樽間の高速バス往復券(両社とも利用可能)と、中央バス小樽市内線の1日乗車券がセットになった「小樽1日フリーセット券」(2000円)がおすすめ。その他、寿司屋での食事券やおたる水族館の入館券、天狗山ロープウェイの乗車券がセットになったきっぷもある。お得なきっぷは上記のきっぷ売り場で発売。
路線バス
⚫︎ 所要時間: 約2時間 (乗り継ぎ時間を含む)
⚫︎ 運賃: 往復800円 (1日乗りほーだいきっぷ利用の場合)
のんびりバスの旅を楽しみたいなら、札幌から一般道を走る路線バスを乗り継いで小樽を目指すこともできる。その方法とは…
⊿ 1日乗りほーだいきっぷを使う
まずは出発前に、札幌北3条ビル1階の「バスチケットセンター 札幌駅前北三条店」でジェイ・アール北海道バス発行の「1日乗りほーだいきっぷ」(800円)を購入しよう。スマホ版もある。窓口は10時から営業なので、出発時刻が早い場合は事前購入、またはスマホ版の利用がおすすめ。
「1日乗りほーだいきっぷ」は、札幌圏の指定されたジェイ・アール北海道バスの路線バスが1日乗り放題のお得なきっぷ。高速バスが利用できないという制約はあるが、路線バスは札幌駅前から小樽駅前までフリー区間に入っているので、その気になれば800円で札幌と小樽を往復することができるのだ。
ちなみに、通常運賃は札幌駅前〜手稲駅南口間が340円、手稲駅南口〜小樽駅間が590円の計930円。JR線や高速バス、「1日乗りほーだいきっぷ」の片道利用よりも高く付いてしまうので要注意。
⊿ 札幌から小樽への行き方
まずは札幌駅前のジェイ・アール北海道バス14番乗り場(地下歩行空間直結のD-Lifeplace札幌横)から55系統「手稲営業所前」行き、または57系統「手稲鉱山」行きに乗車。「手稲駅南口」で下車(所要63分)。
手稲駅南口から65系統「小樽駅」行きに乗り換え、終点の小樽駅へ(所要52分)。乗り継ぎ時間を含めると、札幌から小樽まで約2時間の長旅だ。手稲駅南口〜小樽駅間はバスの本数が少ないので、事前に時刻表を確認しておきたい。
自動車
高速道路
⚫︎ 所要時間: 約50〜60分
札幌中心部から小樽までレンタカーなどで行く場合は、北5条手稲通りを西へ進み、札幌西ICから小樽ICまで札樽自動車道(有料)を利用するのが一般的。札幌中心部から創成川通りを北上し、札幌北ICから札樽自動車道に入る方法もあるが、札幌西ICまでの均一区間料金が別途必要になる。
一般道
⚫︎ 所要時間: 約1時間10分 (通常時)
国道5号線経由の場合、札幌中心部から小樽までの距離は38.5キロ。所要約1時間10分が目安だが、渋滞時や冬場は2時間近くかかることもある。