東京から土曜・休日限定の「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」で静岡・愛知・岐阜各県の第三セクター鉄道を走破するおすすめモデルコース。静岡県の天竜浜名湖鉄道、愛知県の愛知環状鉄道・名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・東海交通事業城北線、岐阜県の明智鉄道・長良川鉄道・樽見鉄道の7社を乗り比べてみよう。
Photo: Openverse TKJ Kachigawa Station © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0)
⚫︎ 2024年12月時点の情報です。時刻・料金・営業時間などは変更される場合があります。
⚫︎ 当モデルコースは交通機関の遅延や運休時の接続を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
⚫︎ 4月27日〜5月6日(ゴールデンウィークとその前後)、8月10日〜8月19日(お盆・山の日とその前後)、12月28日〜1月6日(年末年始)は「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」が利用できませんのでご注意ください。
⚫︎ 土曜・休日の連続する2日間用のモデルコースです。
チェックリスト
⚫︎ この旅行には土曜・休日の連続する2日間有効の「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」(繁忙期を除く通年発売)が1枚必要。旅行1日目の朝にJR東海の松田駅で購入できる。自動改札機は利用不可。詳しくはJR東海の公式サイトでご確認ください。
⚫︎ 4月27日〜5月6日(ゴールデンウィークとその前後)、8月10日〜8月19日(お盆・海の日とその前後)、および12月28日〜1月6日(年末年始)は「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」が利用できないので要注意。
⚫︎ 東京・新宿〜フリーエリア境界駅(松田または国府津)間の往復には乗車券が別途必要。小田急線ロマンスカー(下り)は乗車券のほかに指定席特急券が必要。
⚫︎ 東海道新幹線の三島〜掛川間(下り)、および名古屋〜三島間(上り)の乗車には自由席特急券が別途必要。
⚫︎ 旅行2日目の名古屋到着後、伊勢市行きの快速みえに乗車することで三重県の伊勢鉄道も走破できる。当日中に「乗り鉄旅きっぷ」で東京へ戻ることはできないが、JR東海エリアの第三セクター鉄道を完全走破したい人におすすめ。
⚫︎ 岐阜のホテルを予約しておこう。
1日目
鉄道乗車距離: 594.0km
東京(新宿)→岐阜
⚫︎ 新宿〜松田間は小田急線ロマンスカーの特急ふじさん(全車指定席)に乗車。
⚫︎ JR松田駅で「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」を購入し、御殿場線経由で三島へ。
⚫︎ 三島〜掛川間は東海道新幹線でワープ(自由席特急券が別途必要)。
⚫︎ 第三セクターの天竜浜名湖鉄道・愛知環状鉄道・明智鉄道・東海交通事業城北線を走破。
⚫︎ 愛知県豊橋と岐阜県恵那でご当地グルメを味わう。
6:40発
旅立ちは東京最大のターミナル・新宿駅から。
小田急電鉄小田原線ロマンスカーの特急ふじさん1号(全車指定席)に乗車。新宿〜松田間の乗車券・特急券の計1550円が別途必要。特急券は小田急線新宿駅の自動券売機や小田急公式サイト、専用アプリで購入できる。リクライニングシートで快適なひとときを。
➡︎ 小田急線内では新百合ヶ丘・相模大野・本厚木・秦野に停車。
7:46着 / 8:05発
小田急線から連絡線を通ってJR御殿場線の松田駅1番ホーム(特急ふじさん号専用)に到着。
駅北口の改札を出たら、まずはJR松田駅の窓口で「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」を購入しよう。
御殿場線の沼津方面三島行き普通列車に乗車。天気が良ければ進行方向右手に富士山が見える。沼津で進行方向が変わり、東海道線に入る。
9:41着 / 9:55発
🚅 東海道新幹線の新大阪行きこだま711号(自由席)に乗車。掛川まで快適にワープしよう。三島から掛川までの自由席特急券(2530円)が別途必要。
10:34着 / 10:55発
第三セクター「天竜浜名湖鉄道」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の新所原行き普通列車に乗車。旧国鉄二俣線から経営移管された全長67.7キロの非電化路線だ。二俣本町〜西鹿島間で天竜川を渡り、気賀〜奥浜名湖間では進行方向左手に浜名湖が見える。
13:03着 / 13:09発
天竜浜名湖鉄道の終着駅で、JR線から独立したホームと改札口がある。
JR新所原駅の改札口へ向かい、東海道線の豊橋行き普通列車に乗車。
13:18着 / 14:02発
愛知県東部の都市。休憩を兼ねて昼食にしよう。駅の改札内には手軽なラーメン屋「豊来軒」、駅ビル「カルミア」には豊橋名物のカレーうどんや油そばを提供する飲食店がある。
昼食後、大垣行き快速列車に乗車。
14:26着 / 14:31発
第三セクター「愛知環状鉄道」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の高蔵寺行き普通列車に乗車。旧国鉄岡多線から経営移管された全長45.3キロの電化路線だ。高架橋が主体で、岡崎駅付近を除き踏切がないのも特徴。三河豊田付近では進行方向右手にトヨタ自動車本社工場が見える。
15:37着 / 15:49発
愛知環状鉄道の終着駅。
中央線の中津川行き区間快速列車に乗車。
16:27着 / 16:37発
岐阜県東部の中山道に位置する宿場町。
第三セクター「明智鉄道」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の明智行き普通列車に乗車。旧国鉄明智線から経営移管された全長25.1キロの非電化路線だ。急勾配とカーブが多く、終点まで約50分を要する。
17:29着 / 18:06発
明智鉄道の終着駅。駅周辺はレトロな建物や佇まいを残す野外博物館「日本大正村」となっており、列車の待ち時間に昔懐かしい街並みを散策できる。
折り返し、第三セクター「明智鉄道」の恵那行き普通列車に乗車。
18:56着 / 19:50発
恵那駅前の飲食店で夕食にしよう。五平餅やハヤシライスが恵那の名物料理として知られている。
中央線の名古屋行き快速列車に乗車。
20:38着 / 21:00発
春日井市の西に位置し、JR勝川駅から東海交通事業の勝川駅までは約500メートル離れている(徒歩約10分)。勝川駅前広場から県道508号線(下街道)を左へ進むとよい。
第三セクター「東海交通事業 城北線」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の枇杷島行き普通列車に乗車。建設中だった旧国鉄瀬戸線の一部を1993年に完成させた全長11.2キロの非電化路線だ。ほぼ全線が高架で、車窓から名古屋近郊の夜景を見渡せる。
21:16着 / 21:24発
愛知県清須市の東に位置し、名古屋にも近い駅。
東海道線の岐阜行き普通列車に乗車。
21:47着
お疲れさまでした。
Photos: Openverse Matsuda Station North 201905 © Suikotei (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Kakegawa-station-Platform Tenryu Hamanako Rail Road © Rsa (Licensed under CC BY 3.0); Openverse 160321 Toyohashi Station Toyohashi Aichi pref Japan13n © 663highland (Licensed under CC BY 2.5); Openverse Yakusa Station, Aichi Loop Railway © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0); Openverse JR Ena Station ac © Asturio Cantabrio (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Akechi station © tsuda (Licensed under CC BY-SA 2.0); Openverse TKJ Kachigawa Station © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0)
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2日目
鉄道乗車距離: 744.6km
岐阜→東京
⚫︎ 第三セクターの長良川鉄道・樽見鉄道・名古屋臨海高速鉄道あおなみ線を走破。
⚫︎ 岐阜と名古屋のご当地グルメを味わう。
⚫︎ 名古屋到着後、伊勢市行きの快速みえに乗車することで三重県の伊勢鉄道も走破できる(当日中に東京へ戻ることはできない)。
⚫︎ 名古屋〜三島間は東海道新幹線でワープ(自由席特急券が別途必要)。
⚫︎ 小田急線の新松田、または東海道線の国府津から東京方面へ。
5:36発
高山本線の高山行き普通列車に乗車。
6:11着 / 6:26発
第三セクター「長良川鉄道」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の北濃行き普通列車に乗車。旧国鉄越美南線から経営移管された全長72.1キロの非電化路線だ。美濃市を過ぎると車窓に長良川が寄り添う。朝のみずみずしい清流を眺めたい。
8:40着 / 8:55発
長良川鉄道の終着駅。国鉄時代は越美北線の九頭竜湖駅と鉄道で結ばれる予定だった。
折り返し、第三セクター「長良川鉄道」の美濃太田行き普通列車に乗車。
➡︎ 途中、関駅で乗り換えが必要。
11:04着 / 11:30発
高山本線の岐阜行き普通列車に乗車。
12:02着 / 13:19発
🍽 駅ビル「ASTY岐阜」の飲食店で昼食にしよう。
👁 駅前の中央北口(信長ゆめ広場)には黄金の信長像が立つ。時間があれば、駅前の岐阜シティ・タワー43に併設の最上階展望台(無料)から街並みを眺めてみたい。
東海道線の大垣行き快速列車に乗車。
13:32着 / 13:41発
岐阜県西部の都市。
第三セクター「樽見鉄道」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の樽見行き普通列車に乗車。旧国鉄樽見線から経営移管されたのち、神海(こうみ)〜樽見間を延伸して開業した全長34.5キロの非電化路線だ。列車は濃尾平野を走り、本巣から根尾谷を北上する。
➡︎ 途中、本巣駅で乗り換えが必要。
14:54着 / 15:03発
樽見鉄道の終着駅。春は淡墨桜に代表される桜の名所として知られる。
折り返し、第三セクター「樽見鉄道」の大垣行き普通列車に乗車。
16:06着 / 16:11発
東海道線の豊橋行き新快速に乗車。
16:44着 / 17:00発
第三セクター「名古屋臨海高速鉄道 あおなみ線」(JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ利用可)の金城ふ頭行き普通列車に乗車。旧国鉄西名古屋線(東海道線の貨物支線)を旅客化して2004年に開業した電化路線だ。全線が複線で、名古屋市港区の人口密度が高いエリアを走る。
17:24着 / 17:31発
あおなみ線の終着駅。近くにはリニア・鉄道館やレゴランド・ジャパンなどの見どころがある。機会があればゆっくりと訪ねてみたいところ。
折り返し、第三セクター「名古屋臨海高速鉄道あおなみ線」の名古屋行き普通列車に乗車。
17:54着 / 18:43発
愛知県の中心都市。時間があれば、駅構内の名古屋うまいもん通りで夕食にしよう。味噌カツやきしめんなどの「名古屋めし」を味わってみては。駅弁やお土産を買って、新幹線の車内で味わうのもよい。
🚅 東海道新幹線の東京行きひかり518号(自由席)に乗車。三島まで快適にワープしよう。名古屋から三島までの自由席特急券(3400円)が別途必要。
➡︎ 18:35発の伊勢市行き快速みえ21号に乗車すると、三重県の伊勢鉄道(河原田〜津間)も走破できる。当日中に「乗り鉄旅きっぷ」で東京へ戻ることはできないが、JR東海エリアの第三セクター鉄道を完全走破したい人におすすめ。
19:57着 / 20:11発
東海道線・御殿場線経由の国府津(こうづ)行き普通列車に乗車。次の沼津で進行方向が変わる。
21:27着
小田急線の乗り換え駅。JR松田駅から歩いてすぐの小田急線新松田駅から町田・新宿方面行きの列車に乗車できる。新松田から新宿までの運賃は800円。
21:43着 / 21:55発
「JR東海&16私鉄乗り鉄たびきっぷ」が利用できるのはここまで。一旦改札を出よう。
東海道線の東京方面宇都宮行き普通列車に乗車。国府津から東京までの運賃(1340円)が別途必要。追加料金でグリーン車自由席を利用できる。
23:07着
お疲れさまでした。上野・大宮方面へ向かう場合は引き続き乗車。
Photos: Openverse Nagaragawa Railway Mino-Ota Station © Kzaral (Licensed under CC BY 2.0); Openverse Hokunou © レルバ (Licensed under CC BY 3.0); Openverse Gifu station south entrance © Alpsdake (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse JRC-Ogaki-STA © MaedaAkihiko (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse Tarumi railway haimo295-315 © Alpsdake (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse AONAMI Line Kinjo-Futo Station – 1 © KKPCW(Kyu3) (Licensed under CC BY-SA 4.0); Openverse JR-Nagoya-station-concourse-Ekikama-Kishimen © HQA02330 (Licensed under CC BY-SA 4.0)
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